グドイベ!投資や資産形成を中心にライフハックを目指すブログ

グドイベ!(Good Investor!Good Event!)なんとか準富裕層へ到達。長期目線では米国株式を中心にインデックスを積立中、中短期ではシストレの売買で資産を積み上げ、長期投資の原資を増やす作戦。仮想通貨もウォッチ中。経済的自由を達成する道半ばを楽しみながら投資に取り組んでいます。ブログ記事は興味があるもの多数につき多岐にわたります。

【2019年11月】米国経済動向とPFFの配当~シーゲル氏も米中合意に言及~

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毎月恒例ですがPFFから11月分の分配金が振り込まれましたのでご報告です。



経済情勢

11/14にS&P500種株価指数は最高値を再度更新してきました。本当に強気な相場です。

米国企業の決算では明暗が分かれているものもありましたが、小売り大手のウォールマートの好決算等が支えた形のようですね。そして、ウォールマートは最高値を更新したようですね。ネット販売が好調とのことで、アマゾンとの競争が激化していそうですが奮闘中のようです。

米中の貿易協議の合意にむけた交渉が継続中

直近、部分合意など解決に向けたロードマップが示され、市場としても安堵感が広がっているところです。

一方で、その後の進展があまりみられないところです。交渉は「最終段階」との報道がありますが、中国側は合意の条件に一部の関税撤廃を強く求めているとの報道があり、もう少し駆け引きが続きそうな形です。

アメリカと中国の貿易交渉で、第1段階の協定署名に向けて詰めの協議が続く中、アメリカのロス商務長官は最終合意が近いことを示唆しました。ただ、中国は、合意の条件として関税の一部撤廃を強く求めていて、両者の駆け引きが続いているものとみられます。
米中貿易交渉 米側は「最終段階」示唆も駆け引き続く | NHKニュース

「株式投資の未来」ジェレミー・シーゲル氏も米中合意に言及。合意なら10%上げ?

「株式投資の未来」で有名なジェレミー・シーゲル氏も米中合意に言及した記事が出ていますね。誰しも市場の未来を予想できるわけではないのは前提としつつ、多くの方が合意を望んでいるのは事実でしょう。

www.youtube.com

iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)

基準価格推移

相変わらず平常時は値動きがなく安定的です。




分配金状況

※1月は年始ということもありPFFは配当がありません。その代わりに12月に2回配当がでる形になっています。PFFは毎月配当型ですのでこれで年12回の配当ですね。

PFFの配当ですが11月は、0.165米ドルです。概ね平均的な分配金状況です。

  • 2019年
日付 分配金(米ドル)
2019年11月 0.165909
2019年10月 0.159135
2019年9月 0.160278
2019年8月 0.165310
2019年7月 0.161188
2019年6月 0.166695
2019年5月 0.171983
2019年4月 0.180425
2019年3月 0.178248
2019年2月 0.16935
合計 1.678521
平均 0.1678521
  • 2018年
日付 分配金(米ドル)
2018年12月 0.257547
2018年12月 0.156173
2018年11月 0.156483
2018年10月 0.159159
2018年9月 0.160748
2018年8月 0.176215
2018年7月 0.194044
2018年6月 0.193889
2018年5月 0.180445
2018年4月 0.165853
2018年3月 0.172386
2018年2月 0.189298
合計 2.162240
平均 0.180186

楽天証券ETFカンファレンス2019に参加してみた感想(第2部編)

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楽天証券ETFカンファレンスの感想

さて、先週末に引き続き楽天証券のイベント「楽天証券 ETFカンファレンス2019」のレポートです。少し時間が空いてしまいましたね。。第一部を紹介した前回の記事はこちらです。

なお、同様にYouTubeにて公開されています。気になる公演がありましたら、実際に見ていただくのが良いかと思います。

プログラム 第二部

堅調なリート相場を探る~ REITに投資する3つのETF ~

三菱UFJ国際投信さんからREITに投資可能なETFのご紹介でした。

日本のリートであるJ-REITの価格上昇は近年目を見張るものがありましたね。加えて、安定的な配当というのは高配当投資家からしたら注目せざるを得ないところです。ただ、ちょっと高すぎるんですよね。。

公演の内容はJ-REITの基礎的な仕組みから入って、ETFの紹介になっていました。

リートの紹介としては以下が挙げられていましたね。

  • J-REITは利益の90%超を投資家へ分配する必要がある。それにより税金を免除される利点がある
  • 不動産への投資を少ない金額から開始することが可能
  • 不動産の中でもセクターがあり、ホテル系や商業施設、オフィスなどの不動産を選んで投資することも可能

そして、紹介されていた商品は以下の3つ。これからリートに関しては勉強したいところです。

  • MAXIS Jリート上場投信:東証リート指数への連動を目指す投信
  • MAXIS 高利回りJリート上場投信:より高利回りが想定される銘柄への投資を目指す投信(ベンチマークは野村高利回りJリート指数)
  • MAXIS Jリート・コア上場投信:東証REIT Core指数への連動を目指す投信

東証REIT Core指数とは東証へ上場されているすべての不動産投資信託のうち、時価総額および売買代金の水準により銘柄を選定する均等荷重型の指数。

                  

ファンドマネージャーが語る!ETF運用実務の舞台裏をご紹介

今回は少し視点が変わりまして、ETFを運用しているファンドマネージャーがどのようなことを考えて仕事をしているかを紹介してくれています。話者は、大和投資信託さんです。

ざっくりポイントを挙げると以下を考えているとのこと。

  • 売買は最小限に
  • 売買を行う際にはコストを最小限に
  • 「指数イベント」を無傷で乗り越える
  • 株式の貸付など、成績にプラスになるものは何でもやる

最初の2点は納得ですよね。我々個人投資家も気にしている部分です。

3つ目の指数イベントというのは独特な要素かもしれません。指数への銘柄を入れ替えると通常組み込まれた側は値上がりして、外された銘柄は下落します。うまくファンドへ組み入れないとパフォーマンスに影響が出そうなのは容易に想像ができます。実際、多くのインデックスファンドが購入するわけですからね。

金価格!40年ぶりの高値!~ 今、あえて金ETFへの投資を考える ~

三菱UFJ信託銀行さんから金ETFの紹介でした。

金といえば、40年ぶりに高値を付けたというのが最近では話題ですね。この背景となる要素には以下が挙げられています。基本的にリスク回避というのは皆さんの想像の通りかと。

  • 米国利下げモードによる米ドル安
  • 米中貿易摩擦による世界景気減速懸念
  • 中東をはじめとする地政学リスクや世界的な不確実性の高まり

紹介されていた商品は、純金信託「金の果実」。しっかりと現物の金を国内に保管しており、いざという時は金現物に交換できるというのが強みです。

私はどうしてもインカムを生まないため投資に対して消極的ですが、万が一を考える人には良いものかと。

ちなみに金だけなく、プラチナ、銀、パラジウムを対象とした商品もあるようです。

「金の果実」シリーズ|三菱UFJ信託銀行 - ホーム

「NEXT NOTES」のラインナップと使い方

お次は野村證券さんからです。楽天証券のイベントに他の証券会社である野村証券が来ていることに少し驚きましたが、野村証券さんも独自のETFを提供しているということで登壇でした。

内容は、「Next Notes」という商品の紹介についてでした。

ETNなら野村のNEXT NOTES | NEXT NOTES ウェブサイト

こちらの商品は、ETFではなくETN(Exchange Traded Note)と呼ばれる商品になります。Noteということで債券という意味なのですが、実態は株式市場に連動しています。

というのもこの債券は実態としては指数連動債と呼ばれており、特定の株価指数、債券指数、商品指数の値動きに連動する債券です。

昔HODL5という仮想通貨のETP商品がリリースされたのですが、この際にETPやETNなどについて少しまとめています。

「Next Notes」は全24銘柄を用意しており、各国の株価指数への投資や、コモディティ商品への投資が可能です。割とブル・ベア2倍というレバレッジを効かせた商品もあるみたいですね。

ETFのしくみを理解して活用しよう!「低コストのしくみ」「ETF取引のしくみ」

日興アセットマネジメントさんからは、ETFが指数に連動する仕組みに関してのお話がありました。

実際にETFが購入される際に、証券会社やマーケットメイカー等とどのようにお金が動くかを説明してくれていました。(文字で書くのは大変なので、気になる方はYoutubeで見れるからそちらで!)

このマーケットメイカーというのがETFでは非常に重要な役割になっており、大きな買いや売りを可能にしてくれているわけです。

そのような仕組みの話を踏まえて、ETF投資に掛かるコスト構造の説明があったのは面白いですね。我々としては信託報酬という形で運営会社にお支払いしていますが、この費用がどのようなものに充てられているかが分かるのは新鮮でしたね。

ETFを活用したポートフォリオ戦略

野村アセットマネジメントさんからは、「Next Funds」の紹介でした。またしても?野村勢です。

こちらは、「Next Funds」ということで、ETF商品の紹介です。国内株式から海外株式、債券、REIT含め59本の銘柄が上場されています。(結構ある!)

公演では、投資目的に合わせて「Next Funds」の商品をうまく利用してほしいという旨の内容でした。彼らは以下3種類の目的別に商品を提供しているとのことです。

  • 長期資産形成
  • インカム取得
  • トレーディング(値上がり益)

実際、何を目的として投資するかは非常に重要ですよね。私はインデックスファンドへの積み立て投資は、長期資産形成ですし、高配当株はインカム取得の目的です。

投資する前に、何を目標とするかを明確にしておきましょう。

そういえば楽天証券では、「Next Funds」のうちレバレッジ型など一部を除いた51銘柄が売買手数料無料(現物・信用共に)で取引が可能みたいです。

www.rakuten-sec.co.jp

『老後2000万円問題』その後…。

最後は書籍でも有名な、山崎元さんの公演です。

書籍では以下のあたりは有名ですよね。

公演の内容は、今後の資産形成にETFをどう利用できるかに関して。公演ではその1つとして、貸株を推奨していましたね。貸すことで貸株料を得られますので、保有コスト(信託報酬)を下げることができるということですね。

また、今年話題になった「2,000万円問題」にも触れています。既に言われている内容ではありますが、報告書自体に致命的な問題はなかったのです。普通にまっとうな内容です。ただ、最大の問題は「自分の環境で計算する方法を示さなかった」部分と指摘してました。確かに、誰もが2,000万円が必要というわけでもないですしね(それ以上に必要な場合もあるけど)。全員に当てはめようとした部分など、事前の説明が不足していたことで一人歩きしたかたちですね。

最後に今後の経済の見通しとして、次に世界経済がダメージを追う際に起爆地点はどこかに触れていました。

前回のリーマンショックはサブプライムローンが起爆材でしたね。今、話者が気にしているのが社債と株式とのこと。近年の株高も踏まえて、企業経営者も自社の株を高くする施策を考えている中、社債発行からの自社株買いが増えているとのことを懸念として挙げていました。

そして、この社債群はまとめて証券化されて売られていく。今は景況感が良いので大丈夫ですが、膨らみすぎて景気後退、逆回転がおきるとどうなるかを気にしているとのこと。

確かに、ニュースでも自社株買いを見る機会が増えた気もします。アベノミクス含め実態以上に株高になっている可能性がある状態から、逆回転が始まると共倒れが発生するかもしれませんね。

まとめ

以上、みっちりと1日のカンファレンスでした。

たまにはこのような場所に足を運んでみるのも良いものですね。刺激にもなりますし。

あと、色々な会社からノベルティ沢山もらえました。ありがとうございます!

楽天証券ETFカンファレンス2019に参加してみた感想(第1部編)

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楽天証券ETFカンファレンスの感想

さて、先週末の2019年11月9日は楽天証券のイベントに参加してきました。

イベントの名前は「楽天証券 ETFカンファレンス2019」です。

楽天証券は無料でセミナーを頻繁に開いてくれるのでいいですよね。時間がある際に勉強に利用するのに良いかと。

今回のイベントは1日みっちりと盛りだくさんでした。折角なので、少しイベントの内容をまとめておきたいと思います。

www.rakuten-sec.co.jp

なお、一部の公演を除いてYouTubeにて公開されています。気になる公演がありましたら、実際に見ていただくのが良いかと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=Oo6Jeexp_X0

プログラム 第一部

新年の投資環境とリスク要因-不確実性と向き合うETF投資戦略

楽天証券経済研究所の方から、来年に向けての投資環境に関しての話がカンファレンス1発目にありました。

話の中ではやはり、米国経済の状況と日本経済の状況を主に解説されていました。日本経済は米国経済に強く影響を受けますからね。。

トピックスとしては以下がキーワードとなります。

  • 日米市場のアノマリー(季節性)に注目
  • 米大統領選挙(オリンピックイヤー)のアノマリー
  • 2020年に向けての投資環境リスクについて
アノマリー

米国市場にはアノマリーがあり、以下の相場格言が有名ですね。

Sell in May, and go away; don't come back until St Leger day.

5月に売って、9月第2土曜日までは相場に戻ってくるな。つまり秋口から相場は上昇するというところ。現状は元気に高値更新中ですね。

そして、アノマリー?としてもう一つ重要なのは大統領選挙です。やはり来年に向けて大統領選挙が控えていますので、この話題は結構述べられていました。

基本的に大統領選挙の年に株高になるのは歴史が証明済みです。これは選挙に際して経済政策を意識するからですね。

しかし、今回はどうなるか分かりません。大統領選挙において民主党代表候補の「ウォーレン氏」。彼女が大統領になった場合は、米国経済に対して様々な変換が起きる可能性が高いですね。この辺りは下記のブログが細かく記載してくれていますので参考にしてはいかがでしょうか。

www.momiage.work

投資環境リスク

こちらは皆さんご存知のように、中国との貿易戦争のリスクに関して、欧州のBREXITに関するリスク、そして先に挙げた大統領選リスクなどが挙げられていました。

不確実性に向き合うETF戦略とは

このように、株価は世界的に高値更新を続けていますが、様々なリスク要因を抱えている状況でどのように戦略を組むかという話へ。

解としては、ETFを利用した分散投資に話が進んでいきました。話の中では、GPIFのポートフォリオを参考にした際のパフォーマンス例も表示されていました。

※GPIF・・・年金積立金管理運用独立行政法人のことです。巨額かつ重要な年金資産を運用するということで彼らのポートフォリオを参考にするのも良い指標とのこと。

Wide Moat(経済的優位性)な企業へ投資する

あと私は知らなかったのですが、Wide Moatへ投資するETFがあるようですね。

Wide Moatとは「幅広い堀」という意味で、他社が簡単に参入できない経済的優位性を持つ企業ということです。

このような強みを持つ企業へ投資が可能なETFが、「ヴァンエック・ベクトル・モーニングスター・ワイド・モートETF」です。(ティッカーコードは、MOAT)

私も後で少し調べてみようかと思っています。楽天証券で購入できそうですし。(そうじゃなきゃ紹介しないかな?)

世界の投資家が選ぶバンガードETF~ インデックス投信の父、ジョン・ボーグルとバンガードの投資哲学 ~

2つ目の公演は、皆さんがお世話になっている運用会社「バンガード」さんからでした。バンガードさんは楽天証券さんと共に商品も出していますし、人気がありますよね。

公園内容は商品の紹介というよりも、創始者であるボーグル氏の言葉を引用しながら、バンガード社が基本としている投資哲学に関する内容で非常に面白かったです。

ボーグル氏の言葉に関しては以下でまとめていますので、細かい部分はこちらをどうぞ。

昨今関心が高まるディフェンシブな投資戦略~ SPDR注目銘柄のご紹介 ~

3つ目の紹介も皆さんがお世話になる企業ですね。「ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ」さんからでした。

ディフェンシブなETFということで、キーワードとしては以下が登場しています。

  • SPDR 米国高配当株式ETF(SPY)
  • 公益事業セレクト・セクターSPDRファンド
  • 生活必需品セレクト・セクターSPDRファンド
  • 不動産セレクト・セクターSPDRファンド
  • SPDRゴールド・シェア

高配当株は配当金が安定しているため不況時も多少価格が維持されやすい傾向がありますね。また生活に間違いなく必要となるセクターに位置する企業を購入できるETFや、金のETFが紹介されました。金のETFは別のセッションでも紹介がありました。金価格が高騰しているからでしょうかね?

私は高配当株戦略をとっていますので、何回か記事にもしています。良ければ参考にどうぞ。

ETF市場の展望 ~イノベーション・フォーカスETFに注目!~

4つ目はゴールドマンサックス・アセットマネジメントさんから、ちょっと変わったETFの紹介でした。

商品のリンクを張ってしまうとこちらですね。

GS Motif ETF ゴールドマン・サックス モチーフ ETF

昨今のイノベーションを引っ張る5つのテーマに関連した企業への投資を可能にする商品です。テーマとしては以下の5つ。

  • データイノベーション
  • 金融イノベーション
  • ヘルスケアイノベーション
  • 製造イノベーション
  • 消費イノベーション

いわゆる、「テック(Tech)」とコラボしたことにより生まれる新しいイノベーションへの投資を狙う商品。話者もはっきり言っていましたが、「来年利益を出すというものではなく、5年10年先を見据えて投資をおこなうもの」とのこと。

従来のGICSによるセクターではなく、このような分類をして投資対象を選ぶのも面白い気がしますね。

ちなみに、銘柄選定にはAIなどの技術を利用しているとか。(この辺はどの程度のものかは分かりませんが)

Lion-Phillip S-REIT ETFのご紹介

第1部最後の公演は初めて聞く企業でした。どうやら、シンガポールを拠点に置く企業のようでシンガポールの不動産(S-REIT)の商品の紹介でした。

実はちょっと前からREITの勉強を始めてました。J-REITは非常に高い値段になってしまいましたが、安定的な配当は魅力的です。

資料を見る限り、S-REITの分配金利回りはJ-REITを大きく上回っていますね。初めて知りましたが、今後調べてみようと思いました。

よく見たら楽天証券のHPで特集されていました。

www.rakuten-sec.co.jp

第二部へ続く

さて、思いの外長くなりました。

(疲れたので)第二部に関しては別記事で公開しまーす。

バンガード創業者、インデックスファンドの生みの親、ジョン・C・ボーグルの名言を振り返る

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Vanguard創業者の言葉から投資哲学を学ぶ

今年、2019年1月16日に資産運用会社バンガードの創業者である、ジョン・C・ボーグル氏がお亡くなりになりました。

アメリカの投資界において、インデックスファンドの確固たる地位を気付いた素晴らしい功績を残した方です。

今回はそんなジョン・C・ボーグル氏の名言を振り返り、学んでみたいと思います。

分散投資のススメに関する言葉

ボーグル氏は分散投資を強く推奨していました。その際の言葉がこちら。

干し草の山の中から1本の針を見つけ出そうとするな。干し草の山自体を変え。

株式市場において常に市場に勝ち続けることが難しいということは、近年様々なところで説明がされている通りです。プロでも難しい(不可能)ことをやろうとしてはいけない、市場全体にベットして恩恵を受けるべきということをかなり前から述べていたのですね。

その思想はバンガードが提供する商品にも色濃く表れていると思います。市場全体を示すインデックスに投資するコストに優れたETFを数多く提供してくれていますね。

投資手法に関して

長期に渡って株式市場を幅広く保有することは勝者のゲームだ。一方、株式市場を上回ろうとすることは敗者のゲーム。これは常識である。

こちらも先の言葉と非常に関連する内容ですね。少し説明してしまいましたが、この「安定的に市場に勝てるはずがない」というのが基本的な考えの指針となっています。

なぜみんながアクティブ投資に走るのか、長期投資に関する言葉

時間は友だ。衝動は敵だ。

長期投資は時間を味方に付けることで複利効果を最大限享受できる。しかし、それには忍耐力と規律が必要となることを述べています。

多くの方が規律に従うことができず(待つことができる)アクティブ投資に手をだす。より早く儲けようとしてですね。

しかし、アクティブ投資において「常に勝つことができるファンドマネージャーはいない」というのが歴史上証明されており、結果静かに待つことができた人に勝てないということです。

待つというのが簡単に見えて、難しいんですよねぇ。。

まとめ:時代の先を見据えた運用手法を提案した素晴らしい方

上記のような内容は、今でこそ皆さんの投資リテラシーが上昇したため普通だよねと思う方もいるかもしれません。

しかし、彼は1975年にバンガードの営業を始めた当初からこのようなことを示唆しており、時代を大きく先取りしていたわけです。

彼の功績により、現在我々は多種多様なマーケットに対して、低コストで市場への投資が行えているわけですね。

ということで最後もボーグル氏の言葉から。規律の大切さに関してです。

とにかく株式市場を全部買え。一旦株を買ったら、株式市場というカジノからは離れて、そのまま放っておきなさい。市場全体が入っているポートフォリオを永遠に持てば良い。インデックスファンドの役目はまさにそれだ。この投資哲学はシンプルで洗練もされている上に、ベースとなる数式は否定のしようがない。しかし、この規律を守ることは簡単ではない。

入金力と時間があれば高配当株式で億万長者になれる可能性がある!

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高配当株式への投資による資産形成

はじめに

30代にもなったこともあり、今まで以上に将来のことを考える機会が増えてきました。

20代の頃から資産運用の必要性は強く感じて、学生のころに勉強を開始、社会人になってからも本業に支障がない範囲+ある程度お金の余裕がでてきたタイミングで大きく投資へ資金を充てています。

今では、毎月かなりの金額を投資へ充てています(笑)。

将来的に貯蓄・資産形成が必要だと認識できたタイミングがチャンスだと思うので、気になった方は少しづつで良いので始めるのが良いのかなと。

以前の記事でも、私がなぜ資産形成をする必要があるかに関して記載していますので参考にしてみてください。

今回は、私が取り組む高配当株式への投資でどのように資産を築いていくつもりか、そのプランをまとめておきます。

以下の記事にもありますが、高配当株式への投資もしつつ、インデックス投資もあわせて実施中です。

なぜ高配当株式を選んだか

これはとある書籍の影響が大きいからです。

資産運用系のブログを見ている方、本ブログの他の記事を見た方はすでに知っている方も多いかと思いますが、名著「株式投資の未来」がきっかけになっています。

いつものように、本書籍から私がポイントと思っている一節を抜き出すとこちらです。「第9章 第3部 株主価値の源泉」からですが、細かい内容はぜひ実際に書籍を手に取ってみていただきたく。

株式の累積リターンの97%は配当再投資が生み出してきた。値上がり益が生み出した部分は3%にすぎない。

株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす /日経BP社/ジェレミ-・J.シ-ゲル

この書籍で言われるように過去のデータを見る限り、配当で得た資金を再投資することで大きなリターンを得ることができます。

この話をするとインデックス投資でも良いのではと思うかもしれません。実際私もインデックスへの長期積み立て投資は行っていますが、高配当株の良い点は目に見える形で入金がある点です。インデックス投資大絶賛が最近の流れだと思いますが、インデックス投資はマジでヒマですからね。

市場の成長に依存する以上効果が出るまで年単位で時間がかかります。そこまでは含み損が出てもひたすら耐えるのみです。長期インデックス投資をはじめる際に、心しておくべきことに関しては以下の記事でちょうどまとめています。

高配当株式であれば、定期的に入金を確認することできる点、再投資先を選ぶ際の自由さがある点がインデックス投資と異なり、自分で投資をやっている感じがあります。(以外と大事。待つだけの投資が良いかと思いきや、人間意外とつらいのよ。待つだけというのは。

私の高配当株投資のプラン

では、私の高配当株投資のプラン紹介です。

これはインデックス投資にも通じるのですが、投資をする以上元本の大きさが極めて重要です。なので、日々の入金力(毎月投資に充てられる資金)を最大化する努力は別途しましょう。節約が資産形成には必要不可欠です。

その元本を増やしつつ、途中で配当を受け続けそれを再投資、これによりだんだんと元本が増えるスピードが上がっていくわけです。いわゆる複利効果ですね。

で、実際に私は以下のプランを実行する場合はどうなるか、今後10年ほどを見てみます。途中お金が入り用になることはあるかもしれませんが、おおむねこのペースを考えています。

  • 表中の「合計投資可能金額」はその年の「入金額」と「見込み配当金額」の合計値
  • 毎年の給与収入から460万円を高配当投資へ充てる。(表中の「入金額」に相当)
  • 年々投資資金が積まれていくため、配当金が増えていく。(「見込み配当金」が、「累積投資額」から得られると想定している配当。この計算では7%。)
経過年 入金額(万円) 見込み配当金(万円) 合計投資可能金額(万円) 累積投資額(万円)
1年目 460 20 480 480
2年目 460 33 493 973
3年目 460 68 528 1501
4年目 460 105 565 2066
5年目 460 144 604 2671
6年目 460 187 647 3318
7年目 460 232 692 4010
8年目 460 280 740 4751
9年目 460 332 792 5544
10年目 460 388 848 6392
11年目 460 447 907 7299
12年目 460 510 970 8270
13年目 460 578 1038 9309

この計算を行うと13年で9000万円を超えます。14年目には1億に達します。

勿論この計算に違和感を持つ人もいるかと思います。

「入金額がそんなに確保できない」という方は収入を上げる努力をする必要があります。

「配当が7%などありえない」という方もいるかと。まぁ実際日本株だとJTくらいでしょうか。。私はCFDなどでレバレッジを少しかけることで配当利回りを少しブーストしています。

色々と意見があるかもしれませんが、実現できれば10年足らずで億万長者になれる可能性があるわけです。私は今すぐにでも上記表の条件を満たせるように考えて行動しますけどね。

まとめ

今回は、私の投資プランの1つである「高配当株式投資」に関してでした。

インデックス投資との違いは以下の通りです。

  • 配当金が収入にあたるため税金がかかる。よってインデックス投資に比べると理論的に不利な面がある
  • インデックス投資と違い定期的なキャッシュフローが生まれるため精神的に安心できる

それぞれメリットデメリットがあるため、向いている方を選択するで良いと思います。

ただ、「高配当株式投資」も「インデックス投資」にも共通する点は「投資資金を捻出する入金力が肝」になるということですね。

トレードで勝つ手法を探してる?古典からトレード手法のアイデアを学ぶ

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古典からトレード手法を学ぶ

はじめに

最近はトレードの話題よりも長期投資の話題が多めでした。本業が忙しくてちょっと時間がなかったのが理由ですが、自宅の本棚を整理して懐かしい書籍を見つけたのでせっかくということで記事にしてみます。

この書籍は3, 4年前に、トレードの手法を色々と考えていた際に手に取ったものです。当時短期売買の手法を研究しはじめた時期でそのきっかけになった書籍です。書籍名ですが「コナーズの短期売買入門」というものです。

こちらの書籍がその後、シストレへの道に自分が進んでいったきっかけの1つかなとも思っています。ちなみに、シストレに関する記事も書いていますので興味があればこちらへどうぞ。

www.good-investor.onhydech.com

書籍:「コナーズの短期売買入門」の概要

日本での出版は2010年なのですが、元々は米国で発売された書籍の日本語訳になります。そのため、内容自体は米国市場を対象にしていることは注意しておいてください。基本的に、このような投資・トレード系の書籍は米国のものが多いですが参考にできるものも沢山ありますので問題はありません。

著者は、「ローレンス・A・コナーズ」という方で、メリルリンチでウォール街でのキャリアをはじめています。その後、いくつかの企業を経て情報会社を立ち上げています。その情報会社にてトレードに関する手法や、分析結果を日々発信されています。

実際にシステムトレード(過去のデータに基づき定めたルールに従うトレード手法)の書籍を幾つも出版しています。以下の書籍も著者のものですがなんと1999年にアメリカで出版されています。凄く時代に対して先行している気がしますね。。

この書籍はもう少しあとで出版されていますが、時代的には早めに出版されたこともあり今の相場に適していないものも正直多いです。一方で、私も実際に記載された戦略を試してみて利益を上げることができたものもあります。(多少なりともチューニングなり修正は必要ですが。。)

なにより、過去の人たちが相場で勝ってきた思考法や手法を学ぶ意味は大きいと思います。(これが言いたかった。真似るのがまずはスタートですからね)

目次の紹介

それでは、書籍の内容にはいっていきます。まずは、目次を紹介します。

  • 1章:はじめに
  • 2章:「押しで買い、ブレイクアウトで買ってはならない」
  • 3章:「急落後に買い、急上昇後に買ってはならない」
  • 4章:「株は200日移動平均線の上側で買い、下側で買ってはならない」
  • 5章:「VIX指数を味方に付けろ。不安に思ったときこそ買い、欲がでたときこそ売れ」
  • 6章:「ストップは痛い」
  • 7章:「設けるコツはオーバーナイト」
  • 8章:「日中での下落を買う」
  • 9章:「2期間RSIはトレーダーにとって聖杯か」
  • 10章:「ダブル7戦略」
  • 11章:「月末戦略」
  • 12章:「5つのマーケットタイミング戦略」
  • 13章:「出口戦略」
  • 14章:「心理」
  • 15章:「最後に」

章は多いのですが、ページ数自体は150ページくらいなのでサクッと読めると思います。(パンローリング社の書籍は文字が大きいから。。)

前半が、著者が分析の結果見つけだした基本的なルールやコツを書いています。ただ、この内容を鵜呑みにするのはやめましょう。時代も今とは違いますし、そのまま使えるものは多くはないと思います。著者が戦略を見つけるに至った発想や思考を参考にしてくださいね。

紹介されているトレード戦略

いくつか目次の中で赤字にしている項目がありますが、この部分が具体的なトレード手法を記載した部分ですね。実際の値動きデータを利用して分析した結果も載っています。

こちらも今そのまま利用できるのかは自身で分析して見てほしいところですね。ちなみに、私はそれぞれをTradingViewを利用して分析してみています。

その結果の1つがこれ。

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2期間RSI戦略の分析結果

( ^ω^)まじかよ。。

まぁ全ての銘柄や時間帯で通用することは勿論ないですが、相性が合えばこのような成績になるものもあります。2019年間のバックテストなので中々良い感じかな?(純利益が小さいのは最小ロットで取引しているからです)

RSIとかは皆さんも馴染みがあるかと思いますが、他にもダブル7戦略やマーケットへの参入に関する戦略が複数記載されていますので、参考にしながら幾つか実際に分析したり、自分に合わせた改修をしてみるのも良いかと思います。

大事なのはエントリータイミングなのだろうか?

ここまで書籍の紹介をしてきましたが、私自身あまりエントリータイミングに関しては重要視はしなくなりました。(以前に比べて)

どちらかというとエントリータイミングよりも、資金管理やリスク管理が大事だなという結論に至ったからです。

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折角ここまで様々な戦略が載っている書籍を紹介しておいて、、という話もありそうですが、実態私はそのような結論に行きつきました。(まぁ研究は随時していますよ。どちらがより重要かという話です。)

そして、そのような内容がこの書籍にも少し載っているのです。

私は素晴らしいトレーダーに数多く出会ってきた。ほとんどのトレーダーはエッジのある戦略を持っており、彼らはそのエッジを使って利益を出す方法を心得ている。だが、時折仕掛け戦略にエッジもないのに成功しているトレーダーに出会うことがある。彼らが成功しているその答えはひとつしかない。彼らには優れた出口戦略があるのだ。

「コナーズの短期売買入門」より

結構トレードをはじめたばかりの方はエントリータイミングにだけ注意をかける傾向が強いと思います。私もそうでしたけどね(笑)。だって、入るタイミング重要に思えるじゃないですか。

しかし、他にも重要な項目が沢山あるというのをこの書籍を読んだタイミングで頭の中にインプットすることができたのは大きかったですね。

まとめ

本日は、最近の記事と毛色を変えてトレードに関する記事でした。

長期投資である配当投資やインデックス投資の傍ら取り組んでいるのですが、色々と分析して試してみるのは楽しい限りですし興味があれば試してみてください。

参考記事:システムトレード(シストレ)のすすめ

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参考記事:【書評】アルゴリズム取引の正体を読了。システムトレードの世界を知る第一歩に。

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【2019年10月】米国経済動向とPFFからの配当~S&P500は再び最高値圏へ!

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はじめに

毎月恒例ですがPFFから10月分の分配金が振り込まれました。引き続き米国株が力強く続伸を続けていますね。

ちなみに今年の2月の記事では、PFFの名称とベンチマークが変更したことを取り上げています。

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前回の記事はこちらになります。

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経済情勢

10/25において、S&P500種株価指数は最高値圏にて相場を終えました。引き続き、米中貿易協議に明るい兆しが見えた点が評価されたかたちですね。

総じて、10月は非常に上げが強い相場ととなりました。

米中の貿易協議は、「第1段階」の通商部分合意が近づく

10/25にニュースになっていますが、米中の閣僚協議の結果が報じられています。

まずは「第1段階」の部分合意が近づいているそうで、中国は米国の農産物を大量に輸入するであろう点が述べられています。この見返りに12月発動予定の対中関税を米国は撤廃することになる予定です。

トランプ大統領は記者団に対し「中国は合意を強く望んでいる」とし、「考えつかないほどの大規模な農産物を購入するだろう」と述べた。

関係筋によると、中国政府はこの日の電話協議で、12月の発動予定分を含む対中関税の撤廃を要請し、その見返りとして米農産物の購入を確約したもよう。

米中閣僚、「第1段階」の通商部分合意近づく 次官級協議継続 - ロイター

iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)

PFFの銘柄詳細はこちらの記事に記載しています。細かい内容を知りたい方はこちらへどうぞ。

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基準価格推移

今年は常に上昇傾向ですね! ということではなく、、やっと2018年水準に回復してきました。

このように毎月の高配当は精神的にはうれしい限りなのですが、やはり債券と考えてはいけない商品です。2018年末の下落が物語っていますね。

あくまで株式であり、ディフェンシブではないことを意識して購入しましょう。




分配金状況

※1月は年始ということもありPFFは配当がありません。その代わりに12月に2回配当がでる形になっています。PFFは毎月配当型ですのでこれで年12回の配当ですね。今年はベンチマーク変更、名前変更がありましたので今後の動きに注目していきます。

PFFの配当ですが10月は、0.159135米ドルです。

例年の平均的な分配金額に届いていませんが、過去も年末に大きめの配当がでる特性がPFFにはあります。

そのため、この先3回(11月と12月2回分)に期待していきましょう。

  • 2019年
日付 分配金(米ドル)
2019年9月 0.159135
2019年9月 0.160278
2019年8月 0.165310
2019年7月 0.161188
2019年6月 0.166695
2019年5月 0.171983
2019年4月 0.180425
2019年3月 0.178248
2019年2月 0.16935
合計 1.512612
平均 0.168068
  • 2018年
日付 分配金(米ドル)
2018年12月 0.257547
2018年12月 0.156173
2018年11月 0.156483
2018年10月 0.159159
2018年9月 0.160748
2018年8月 0.176215
2018年7月 0.194044
2018年6月 0.193889
2018年5月 0.180445
2018年4月 0.165853
2018年3月 0.172386
2018年2月 0.189298
合計 2.162240
平均 0.180186

【2019年9月】ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)から配当。新興国も先進国の経済影響を大きく受ける!

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ウィズダムツリー新興国株 高配当ファンド(DEM)からの配当金

はじめに

さて、最近色々と配当金報告をしているわけです。9月は米国株の配当が出る月ですから本当にうれしい限りですよ。

今回は、ちょっと経路の異なるファンドでして新興国株式になります。あまり量を持っているわけではないのですが、少し興味があって保有を続けています。保有していると、ウォッチする気にもなりますしね。

保有している商品は、ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM) というものです。

ちなみに、前回の配当金の状況はこちらです。

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新興国経済の動向:世界的に製造業の景気が悪化しており新興国に影響あり

さて、普段米国や日本、EU諸国の情報しか追っていないところで新鮮ですが、先進国の経済動向とも関係は大きいところです。というのも、新興国の多くが先進国の依頼を受けて製造業に従事しているからです。

前回の記事で、米国のISM・製造業景況感指数が低水準に落ち込んでいる旨を記載しました。これは米国だけでなく、世界レベルで製造業の活動や、それに伴う貿易数量が停滞してきていることが示されています。

とはいえ、先進国は製造業が曇り信号となっても、サービス業がそれを補うことができます。一方で、新興国は多くが製造業に依存しており、先進国のような産業の多様さ、厚さはないのが普通です。これにより、製造業の原則は新興国に大きなダメージを与えることになります。

ちなみに、インドやフィリピンは産業の2割が製造業であり、製造業の与える影響は大きいものがあります。

ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)

では、DEMという商品の情報を記載しておきます。

ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)は、新興国地域において配当利回りの高い企業に投資することを目的としているETFです。直近の配当利回りは4%以上ある立派な高配当銘柄です。

新興国の高配当企業への投資をするということで、長期的にはリターンと配当を得ることができる可能性があります。しかし、後述しますが近年は基準価格の推移は軟調ですね。基本は高配当銘柄ということで配当を重視しての投資になるかと思います。

新興国高配当ファンドということで、投資先の国に関しては分散されています。2019年9月時点ですが、国別の投資割合です。台湾・中国・ロシアで7割を占めていますね。この3ヵ国の経済状況に大きく依存しそうです。

業種別の割合表は記載しませんが、上位銘柄を見るとエネルギー・金融が多かった印象です。このあたりは先進国の高配当銘柄と似ている部分かもしれませんね

割合(%)
台湾 25.96
中国 25.04
ロシア 19.20
南アフリカ 6.88
ブラジル 4.83
インド 3.45
マレーシア 2.65
タイ 2.54
インドネシア 2.09
メキシコ  1.63
その他 5.60

ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)の基準価格

DEMの基準価格の推移は以下の通りです。ここ数年は中々厳しい状況ですね。米国株式を中心とした先進国の株式指数が上昇を続けている中なのでより厳しく感じます。

ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)の配当

高配当銘柄ということで重要な分配金情報なのですが、ここ3年は増配を続けており、今月は過去最高の配当金です。

1枚あたり 1.15 米ドルになります。分配金の利回りは、4.81 %です。

  • 2019年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2019年9月 1.150
2019年6月 0.530
2019年3月 0.105
合計 1.785
平均 0.595
  • 2018年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2018年12月 0.227
2018年9月 1.147
2018年6月 0.420
合計 1.794
平均 0.4485
  • 2017年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2017年12月 0.285
2017年9月 0.950
2017年6月 0.430
合計 1.665
平均 0.41625

楽天証券の「らくらく担保」で株式・投資信託を担保にする方法が分かりにくいのでまとめておく

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楽天証券で株担保の設定方法(らくらく担保)

はじめに

さて、楽天証券の操作で私は少し手間取ったのでブログにも残しておきたいと思います。

楽天証券には「らくらく担保」というものがあります。一言でいうと、楽天証券で保有している現物株式や投資信託を担保に信用取引が可能になるというものです。

いわゆる株担保とか呼ばれるものですが、投資信託も担保に利用できるのが良いですね。

私は毎月投資信託を積み立てています。インデックス投資という投資手法なのですが、世界経済(私は米国株式市場)の成長に追従する投資法です。積み立て投資とインデックス投資は時間はかかりますが、素晴らしいパフォーマンスを発揮するのは歴史が証明しております。細かい説明はこちらの記事で記載しています。

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この積み立てている投資信託を有効活用するために担保として利用して、さらに株を購入していたりします。(気を付けてやってね)

でその方法が画面上でどうすれば設定できるのかわからず右往左往したので備忘で載せておきます。

現物株・投資信託の証拠金への振替方法

実際の方法はしっかりとサイトに記載されていました。(なんか見つけられなかった。。)

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らくらく担保の説明サイト
保証金/証拠金への振替 | 楽天証券

上記サイトの右側に「手動振替方法」という項目があるかと思います。これです! ここに説明が書いてあります。それぞれ現金を証拠金に振替る方法と、株式・投資信託を振替る方法が記載されてまして、今回は後者です。

  • 現金を振替える手順
  • 現物株式、投資信託を振替える手順

現物株式、投資信託を振替手順

実際の手順に関しては先に記載したURLに記載もありますが、こちらにも簡単にまとめておきます。

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1.「入出金・振替」を選択

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2.「振替実行・代用状況」を選択

恐らくここが見つけにくいのではないかと。。

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3.「代用振替(現金・株式・投信)」を選択

ここで株を担保に入れる画面にたどり着けます。

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4.振替元と振替先を選択

この画面で振替元と振替先を設定します。それぞれ画像上では赤枠で示していますが、振替元は「預り金・保護預かり」を選択します。振替先は当然「信用口座」です。

選択後は、自身が保有している株や投信の銘柄が表示されているかと思います。それぞれの評価額を元にどの程度を信用口座に振り替えるかを決めることができるので、希望の金額を入力して実行すれば振替完了です!

まとめ:入金力を補うためにレバレッジは有用だと考えている

今日は、楽天証券で株担保を設定する方法でした。

投資は基本的に「入金力」だと思っています。以下に投資の元本を作ることができるかが勝負なのですが、その元ネタを増やすことが可能ということでレバレッジは有用だと考えています。

リスクへの付き合い方は非常に重要なので、しっかり管理した上であるのは当然です。

このあたりの考え方に関してもどこかで記事にしてみようと思います。

書籍紹介:黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

レバレッジ取引の考え方に関して少し触れられている書籍がこの「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」です。

個人投資家が投資をするうえで結構参考になる内容が記載されており面白いのでおススメです。

投資は攻めるべきなのか、それとも守るべきなのか? 「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」

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投資家は攻めるべきなのか守るべきなのか。

はじめに

よく投資をしていると「敗者のゲーム」と言われたりします。このあたりは以下の書籍が有名なのですが、今我々が取り組んでいるものは「勝者のゲームなのか敗者のゲームなのか」を考えるのは非常に重要な要素なのかなと思っています。

この手の話はスポーツでも良く触れられており、サイモン・レイモー博士の「負けないテニス」にも似たような記載がされています。

テニスにおいてプロの試合は、相手が打ち返せない早くて正確なショットを多く決めた方がか勝つ「勝者のゲーム」である。一方で、アマチュアの試合はミスが少なかった方が勝つ「敗者のゲーム」である。

テニスにおいてはアマチュアは、プロみたく素晴らしいショットを打てないので、ミスをした方が得点を失い負けていくことになります。「敗者のゲーム」という書籍でも同じ内容を投資に関して述べています。

要は、ミスをした投資家が負けるということです。

攻めるべきなのか・守るべきなのか

投資を少しでもかじった人は聞いたことがあるとは思いますが、現在の投資手法の最適解は「インデックス投資」と言われています。

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状況に応じて、投資対象をかえるアクティブ投資は長期的に市場に勝てていません。市場を受け入れて、いかに退場をしないで投資に取り組めるか・ミスをしないかが重要ということになります。

株高や景気が過熱感を増してくると、我々はリスク度外視でリターンを求めたくなります。2017年の仮想通貨などはまさにこれだと思います。

誰もが儲かるからやらないといけないと思い参入してきました。本来は損しないように・ミスをしないようにするのが大事なのかもしれませんが、機会損失というそれらしい言葉を使ってどんどん投資(投機)が過熱したところです。

隣の人が儲かっている・稼いでいると、非常にうらやましく見えてやらないといけない!勿体ないとなってすでに過熱したところに参入するのは非常に危険な行為です。

仮想通貨だけでなく、ここしばらく世界的に株高なのでみんなリターン追求思考の人が多いんじゃないかなと。そういう時にこそ自信のポートフォリオを見直すいい機会なのかなと思います。

まとめ:大きな損失をいかに回避するかだよね

個人的には市場に居ることがまずは大事だと思います。投資するための種銭を失うと元も子もないので。

あとは、暴落時にも落ち着いて対応できる余力を持つことですね。下落とは不景気が相場にいれば絶対に来るものですから。それはもう仕方ないと考えましょう。特にインデックス投資をしている方は、市場にすべてをゆだねるわけですからね。

時間があればインデックス投資は報われるわけですから、ゆっくり落ち着いて構えていきましょうよ。

【2019年9月】iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)から配当。配当金額はここ数年で最大。

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高配当ETFであるHDVからの配当金

はじめに

さて、9月分の配当金が振り込まれたので見ていきたいと思います。

私の米国高配当投資を担っている「iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)」からになります。

ちなみに、前回の配当金の状況はこちらです。

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米国経済の動向:米中貿易問題。「重大な第1段階の合意に達した」

大きく世界経済が中国と米国の状況に振り回されている状況は変わりありません。もはや日本が影響を与えることなど全然ないのです。

中国は米国の農作物の購入を拡大、それを踏まえて米国では、中国製品への追加関税率引き上げを見送ることを発表しています。

その影響か直近数日では株価が上昇傾向です。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)

HDVという商品の情報に関して再掲しておきます。

iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETFは、配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指しています。
米国の有名、優良企業の株式に投資します。
財務状態が健全であり、配当金を支払っている企業の株式75銘柄に投資できます。
インカム獲得を目指すために活用できます。

https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf

以下は組み入れ上位銘柄ですが、皆さんがよく知っている企業が含まれていますね。75銘柄が心もとないとか少ないと思う方も少しいるかもしれません。VYMは400銘柄近いですからね。とはいえ、分散は充分かと私は思っています。

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HDVの組み入れ上位銘柄(2019/10/10時点)
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF

HDVのセクター別の組み入れ割合です。「エネルギー、通信、生活必需品、ヘルスケア」など手堅いセクターが多いですね。VYMは金融が最大の割合を占めていますので同じ高配当銘柄でも毛色はことなります。

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HDVのセクター別組み入れ割合
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF

基本的に大型株へのバリュー投資に近い商品で、高配当銘柄へ投資していくのはご存知の通りです。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)の基準価格推移

こちらは、HDVの基準価格の推移です。

米国と中国の貿易問題の影響を受けて、乱高下しているのは他の米国経済への投資商品と同様です。

買い増しする場合は、90ドル付近でエントリーしたいですね。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)の配当

それでは一番気になる分配金情報ですが、VYM同様にここ最近では最大の配当ではないでしょうか。

1枚あたり 0.857 米ドルになります。分配金の利回りは、3.37%で、高配当な銘柄です。

  • 2019年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2019年9月 0.857
2019年6月 0.750
2019年3月 0.822
合計 2.430
平均 0.810
  • 2018年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2018年12月 0.709
2018年9月 0.791
2018年6月 0.796
2018年3月 0.799
合計 3.095
平均 0.774
  • 2017年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2017年12月 0.776
2017年9月 0.732
2017年6月 0.718
2017年3月 0.723
合計 2.949
平均 0.737

まとめ:重要なのはもらいっぱなしではなく再投資

ということで、9月のHDVの配当でした。

この配当金を原資に10月頭の下落でそれぞれ買い付けも行っています。こうやって徐々に配当金が増えていくのですから楽しい限りですよ。

参考書籍

過去の株式市場を分析した結果、配当が利益の源泉ということが証明されています。

興味があれば「株式投資の未来」という書籍を読んでみると良いと思います。

【2019年9月】バンガード米国高配当株式ETF(VYM)から配当。配当金額はここ数年で最大。

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高配当ETFであるVYMからの配当金

はじめに

さて、9月分の配当金が振り込まれたので見ていきたいと思います。9月は米国株式からの配当が沢山入るのでうれしい限りですね。

私の米国高配当投資を担っている「バンガード米国高配当株式ETF(VYM)」からになります。

ちなみに、前回の配当金の状況はこちらです。

www.good-investor.onhydech.com

米国経済の動向

直近では少し大きめの下落があった米国相場です。

理由としては、米国の経済指標が期待値に届かなかったのが原因です。米ADP民間雇用者数や、ISM製造業総合景況指数が共に市場予想を下回ったからですね。この影響で、S&P500指数はここ2ヶ月で最大の下げとなりました。

一方で、米ADP民間雇用者数以後に発表された米国雇用統計は予想よりは手堅い結果となったため、その後S&P500指数は戻りつつあります。ちなみに、この下落時に米国VIの売り注文を出したのは以前の通りです。

※米ADP民間雇用者数は米国雇用統計前に発表されるため、先行指標として利用されます。

バンガード米国高配当株式ETF(VYM)

VYMという商品の情報に関して再掲しておきます。基本的に大型株へのバリュー投資に近い商品で、高配当銘柄へ投資していくのはご存知の通りです。

FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。

完全法を用いたパッシブ運用です。
ファンドはフルインベストメントを維持します。
大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組入れます。
低経費によってトラッキングエラーを最小限に抑えます。

https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VYM_JP.pdf

2019年6月時点の銘柄情報こちらになります。金融セクターが最も大きいのが少し気にしているところですが、私は他の高配当ETFである HDVやSPYD にも投資しており、結果として3種類の高配当ETFを持つことでセクターを分散しています。

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VYMの銘柄情報
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VYM_JP.pdf

米国株のセクターに関してはこちらにも記事でまとめていますので、興味があればどうぞ。

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バンガード米国高配当株式ETF(VYM)の基準価格推移

こちらは、YVMの基準価格の推移です。基本的に、S&P500指数と似た動きです。

毎回、このような小さい下落時に積み立て投資をしています。(特に下落がない場合は、月末に購入しています。)

少しでも取得単価を下げたいからですが、まぁ長期でみれば誤差でもあるかと。

バンガード米国高配当株式ETF(VYM)の配当

分配金はここ最近では最大ではないでしょうか。1枚あたり 0.78 米ドルになります。分配金の利回りは、3.26 %ですね。充分な高配当銘柄です。

ちなみに、ここ数年間で最大の配当額です。

  • 2019年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2019年9月 0.786
2019年6月 0.625
2019年3月 .652
合計 2.063
平均 0.688
  • 2018年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2018年12月 0.739
2018年9月 0.672
2018年6月 0.630
2018年3月 0.608
合計 2.649
平均 0.662
  • 2017年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2017年12月 0.643
2017年9月 0.602
2017年6月 0.596
2017年3月 0.560
合計 2.401
平均 0.600

まとめ

ということで、9月のVYMの配当でした。

日々配当金収入が増えているので心の安定に嬉しい限りですね。

参考書籍

過去の株式市場を分析した結果、配当が利益の源泉ということが証明されています。

興味があれば「株式投資の未来」という書籍を読んでみると良いと思います。

投資家必見!Kindle Unlimitedで無料で読めるおすすめ投資本まとめ

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Kindle Unlimited で読めるおススメの投資本の紹介

少し前から、Kindle unlimited を利用しているのですが中々いいですね。月額980円で利用できるため、1冊でも読みたい本がサービスで提供されていればお得になると考えてよいと思います。(通常、1冊1,000円以上はするため)

特に、投資やトレードに関する書籍がかなり登録されていると感じます。今回は、せっかくなので Kindle Unlimited で無料で読むことができる、おすすめ投資本をまとめて紹介してみようかなと思います。

※ 日々 Kindle Unlimited で読むことができる書籍が変わりますので定期的に見直しをしていきます。(最終更新日 2020/03/08)

初心者向け投資本

まずは手始めに初心者向けと思える書籍です。これから投資をはじめる方などにおすすめできる書籍だと思います。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

まずは初心者向けに一冊。ライトな感じでサクサクと読めるので、投資をはじめようと考える友人とかには割とおススメしたことがあります。

こちらの書籍は 1,058円です。1冊だけでKindle Unlimitedの費用 980円 の元を取れますね。

あくまで長期期間にわたり、手間をかけずに資産を気付く方法に関して触れています。難しい短期トレードとかそういう話ではありません。ぜひこれから投資をする方は、最初の一冊として読んでいただきたいですね。入門にピッタリです。

まずは、投資とは決して怖いものではないということを理解していただきたいです。(勿論、いくらでも怖い投資にすることもできる。要は正しいリスク管理のやり方を知っておくのが大事。)

また投資に限らず、お金に関する小ネタも載っているのがポイントです。ちょっとした住宅ローンの金利の話など知っておくと貯めになる知識が得られるかと思います。

この書籍を読んでいて、私が気に入った一節です。まずは、投資とはどういうものがあるかを知りましょう。良くイメージされるトレードが投資の全てではありませんよ!

パソコンの前に座って値動きを見ているような株式の短期トレードが投資の全てではない。むしろ、特殊な例である。初心者は、個人向け国債と株式の投資信託だけをやる。金とか先物とかFXとかそれ以外の金融商品は手を出さない。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 図解・最新 /文響社/山崎元

ニュートレーダー×リッチトレーダー 株式投資の極上心得

こちらも投資をはじめたばかりの人に読んでいただきたい書籍ですね。また、投資で失敗した、損失を出した人ひも読んでいただきたい内容です。こちらの書籍は他の記事で細かく書いてしまいましたので、以下のページを参考にしていただけますと。

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同様に、本書籍からも私が気に入った一節を記載しておきます。

北米証券監督官協会(NASAA)の調査によれば、投資家のうち利益を上げているのは11.5%、18.5%は収支がとんとんで、残りの70%の投資は損失を出している。

金はあるが経験のない新米投資家がマーケットに参入した場合、彼が即座に得られるのは経験だ。もちろん金は失うが。

ニュ-トレ-ダ-×リッチトレ-ダ-株式投資の極上心得 /竹書房/スティ-ヴ・バ-ンズ

中級者以上の方向け

ここからはある程度投資をしたことがある方向けの書籍です。

少しづつ内容が固くなっていきますが、このあたりの書籍はステップアップで重要な要素になってくるのではないかと思います。

マーケットの魔術師

名著です。マーケットの魔術師シリーズの1冊目ですね。

こちらの書籍は 3,024円です。もうね、Kindle Unlimited のコスパ抜群でしょ。。

この書籍ですが2001年の出版ということでそこそこ古い書籍です。インタビューの内容を記載した書籍なのですが、アメリカのトップトレーダー(彼らをマーケットの魔術師と呼んでいます)へ成功の秘訣に関してインタビューしたものです。

この書籍は具体的な手法を教えてくれるものではありません。米国市場を対象にしており、2000年頃の話でもあります。しかし、我々は彼らの成功までの道のりや思考から多くを学べると思います。

書籍の構成も、先物トレーダ、為替相場、株式など種別ごとに記載されていますので、自身が興味ある分野から読んでいくで良いかと思います。

本書の序章に、著者の本書への思いと言える言葉が記載されています。彼が我々の代わりに聞いてくれているのです。

既に成功しているトレーダーに次のような質問をしてみたかったのだ。「成功のカギとなる要素は何ですが」「相場に対して、どんなアプローチをするのですか」「どんなトレード・ルールに従っているのですか」「初期のトレードの経験はどんなものでしたか」「ほかのトレーダーに対してどんなアドバイスをしますか」。

マ-ケットの魔術師 米トップトレ-ダ-が語る成功の秘訣 /パンロ-リング/ジャック・D.シュワッガ-

賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法

古典に位置付けられるかもしれませんが、名著ですね。バリュー投資の生みの親。かの世界一の投資家ともいわれる「ウォーレン・バフェット」も師匠として崇めている方です。

こちらの書籍は 4,104円です。相変わらずこの手の(パンローリング社の)書籍がいいお値段するんですよね。勉強にはなりますが、一撃でずっしりきます(笑)。

バリュー投資とは、株価がその企業の現在の資産価値などから判断して割安にあると考えた際に購入をしていく手法です。要は、中身に対して価格がなぜか安すぎる銘柄を買っていく手法ですね。安くて価値があるものを買うというのは、極めて基本的な話であり、重要な考え方かと思います。

以下は、書籍の中から私が気に入った一節です。人それぞれ向いている投資法と向いていない投資法があるとは思いますが、一度は読んでおいて良い書籍かと思います。

生涯を通じて投資で成功するためには、知能指数がずば抜けて高い必要もなければ、人並み外れた洞察力を持つことも、内部情報に通じている必要もありません。必要なのは、意思決定のための適切かつ知的なフレームワークと、それを働かせないような力から感情を一定に保つことができる能力です。

賢明なる投資家 割安株の見つけ方とバリュ-投資を成功させる方法 /パンロ-リング/ベンジャミン・グレアム

テンプルトン卿の流儀

投資をはじめた頃の方に読んでいただきたいが、多分その段階ではこの書籍の良さを理解できない気もします。

書籍で登場する「テンプルトン」という人物はバーゲン・ハンターとの異名を持っています。その投資手法とは、「他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲に買っているときに売る」というもの。書籍内で彼が生涯を通じて、用いてきたひとつの原則として取り上げている項目です。

こちらの書籍は 3,024円です。同じくパンローリング社の書籍ですね。この1冊だけでも大きく元を取れています。

基本的にみんなが欲しがっている = 買っている 時は価格が高騰している時です。逆に売っているときは下がっていますよね。以下に割安な際に購入するかが彼の手法の本質です。

そう考えると、先に紹介したバリュー投資に通じるものがありますよね。当然、投資で利益を上げるには安い時に買い、高い時に売るしかないわけですから、当たり前ではあるのですが割と逆をやりがちなんですよね。我々は。

ということで、本書籍からも私が気に入った一節を記載しておきます。

強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観とともに成熟し、陶酔のなかで消えてゆく。悲観の極みは最高の買い時であり、楽観の極みは最高の売り時である。

他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲に買っているときに売るには、最高の精神的強靭性が必要となるが、最終的には最高の報いが得られる。

テンプルトン卿の流儀 伝説的バ-ゲンハンタ-の市場攻略戦略 /パンロ-リング/ロ-レン・C.テンプルトン

まだ読めていないが、気になっている本たち(Kindle Unlimited 積本!?)

まだ実際に読めてはいませんが、時間がある先に見てみようと思っている本も紹介しておきます。

FXスキャルピング

「FXスキャルピング」という投資始めた頃の初心者が一番初めに始める投資手法の1つですね(爆)。評価も高いため一度読んでみたいと思っています。

ボリンジャーバンドを使いこなせばFXはカンタンに稼げる!2019年最新版

私は昔からボリンジャーバンドがかなり好きということもあり、他の人がどのように利用しているのか少し読んでみたいなと思っています。

FXの基礎と移動平均線の真実: FXの全通貨ペア検証で見つけた勝てる2つの手法 (FXの真実)

少し興味深い書籍が Kindle Unlimited に登録されていました。移動平均線というと非常に定番のテクニカルツールなのですが、実際有名なゴールデンクロス・デッドクロス、パーフェクトオーダーって勝てるんですかね。実際に、FXの通貨で検証してみたということで、ちょっと読んでみたいです。(自分で検証する手間が省けるのでw)

ちなみに、移動平均線では以下の書籍もお勧めです。

まとめ:先人の失敗や経験を書籍から学んでショートカットしよう

ということで、Kindle Unlimited で読み放題の書籍の中からおススメを選んでみました。

日々対象の書籍が変わるので、定期的にチェックしようと思います。

先人たちが学んだことを効率良く吸収するために読書はお勧めですよ!

【2019年9月】ロイヤルダッチシェル(RDSB)からの配当金を受領!サウジアラビア油田への攻撃で原油価格は一時高騰もその後安定へ。

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高配当銘柄の代表格の1つ「ロイヤルダッチシェル」

はじめに

9月ですが、私が保有している高配当銘柄の1つである、ロイヤルダッチシェル(RDSB)から分配金が振り込まれました。

米国株投資家の方々はわかると思いますが、9月は分配金が振り込まれるので嬉しい限りですよね。

前回のロイヤルダッチシェルの配当時(2019年6月)の記事はこちらになります。

www.good-investor.onhydech.com

今年最初の配当時(2019年3月)の記事はこちらです。

www.good-investor.onhydech.com

原油価格の動向

最近のトピックスとしては、サウジアラビアにある原油へのドローンの攻撃でしょう。米WTI原油先物価格が即座に15%程上昇しました。

一方でその後は割りと落ち着きを取り戻しています。

サウジアラビアからの9月末には攻撃前の生産量へ戻せるとの発言や、過去の石油危機を経て各国での石油の備蓄があるというのが見解とのことです。

しかし、ドローンが戦争やテロに使われる時代になったということですね。。機動力もありそうで怖い限りです。なにより特攻ができますし。。

ロイヤルダッチシェル(RDSB)の株価

株価に関しては8月前半から一度落ち込みを見せましたが、復調傾向です。

7月後半から8月前半は原油価格が下落していたからですね。その後、OPECの石油減産体制維持などもあり原油価格が持ち直しています。

北米の代表的な原油価格であるWTI原油価格は、7月に入って一時1バレル60ドル台を回復する局面もみられたものの、その後は下落に転じました。
米国のガソリン在庫が増加したことや、トランプ米大統領がイランとの関係に進展があったと発言したことで米国とイランの関係が改善するとの観測が広がったことなどが背景にあります。

足元で下落に転じた原油価格(2019年7月)OPECなどの主要産油国の減産は引き続き支援材料に/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

ロイヤルダッチシェル(RDSB)の配当状況

今回も配当は増配も減配もなく安定の数値です。(笑)ですがそれでも充分なのです。

という前回とまったく同じコメントになりますね。配当利回りは実に6%です。

  • 2019年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2019年9月 0.94
2019年6月 0.94
2019年3月 0.94
合計 2.820
平均 0.940
  • 2018年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2018年12月 0.94
2018年9月 0.94
2018年6月 0.94
2018年3月 0.94
合計 3.760
平均 0.940
  • 2017年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2017年12月 0.94
2017年9月 0.94
2017年6月 0.94
2017年3月 0.94
合計 3.760
平均 0.940

うん。すごく文字数と記事のスペースを無駄にしている表だ(笑)

まとめ:高配当株を割安な際に仕入れることができたのが勝ちポイント

ロイヤルダッチシェルは原油価格に株価が左右されるため、そこそこ株価が変動します。

しかし、株価が下落していた2016年頃から勇気を出して買い集めたため、かなり余裕をもったポジションを取れています。

おかけで、株価に一喜一憂することもなく、高配当の利点を享受できています。

石油銘柄は一定のリスクもあるとは思っていますが、割安時にしっかり市場でポジションを取る、そのまま持ち続けるというのが大事なのが良く分かります。

最近は米国のたばこ産業を注目中です(笑)。

投資を始めた人は近いうちに一度含み損になることを理解しておこう。それは普通だ。

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投資を始める前に理解しておくべきこと

2020/02/29 追記

今週1週間は、大きく相場が動きましたね。長期にわたる上昇トレンドを享受している我々には久々に堪える状況ではないでしょうか。

以下に日経新聞社の記事を載せていますが、過去を見てもかなりの下落幅です。とはいえ、歴史を見ると分かる通りに何回も起きているわけですね。つまり、このような下げは起きて当たり前なわけです。

そのような中でも長期的には利益を出せると期待して、我々は株式市場へ投資していることになるわけです。この理解がないと狼狽して売ってしまうと思います。今回はそんな記事です。

週間下落率は12%を超えた。リーマン・ショック直後の2008年10月以来の大きさだ。マネーは安全資産に殺到し、米長期金利は過去最低を更新した。一部の企業活動に正常化の動きがみられるものの、投資家は警戒モードを解けないでいる。

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株価下落幅と過去のイベント

米国市場にコロナショック 記録ずくめの1週間 (写真=ロイター) :日本経済新聞

はじめに

今日は割と悲しいタイトルですみません。でも大事なことだと思うんですよね。

最近は、NISAやポイント投資など今まで投資をしたことが無い人が投資を始めやすい環境が整っています。

さらに今年は「老後2,000万円問題」もあり、今まで投資に関して考えてこなかった方が投資を始めだしているケースも多いかと思います。

www.good-investor.onhydech.com

あわせて株式市場が好調ということもあり、いかにも初心者が株式投資を始めやすい環境です。

一方で以下のような記事が昨年年末に出ていました。

どの月にファンドの購入を開始したとしても、全ファンドの平均リターンは1~2%のマイナスだ。多くが含み損を抱え、元本割れしていることを示す。リターンが最高となったファンドは海外株型の3.5%。日本株ファンドのリターンは最高でもマイナス0.1%と振るわない。

つみたてNISA、多くの投信含み損 継続がポイント|マネー研究所|NIKKEI STYLE

まぁちょっとタイミングが良くないのが2018年の12月の記事な点です。昨年末は大きく株式市場が下落したタイミングでした。ここ最近投資を始めた方は軒並み含み損に転落しているのは間違いないでしょう。

ただこのようなことは今後も間違いなく起きます。(2020年2月29日 追記。起きましたね。コロナショックが引き金になりました。)

あくまで長期投資。投資初期は含み損になっても仕方ない

NISAは5年、つみたてNISAは40年が非課税となります。少なくともそれぐらいのスパンで投資するものです。間違っても2018年末の下落で売ってなどはいけません。

長期投資、積み立て投資の利益の源泉はなんでしょうか? それは、株価暴落・下落時の買い付けによるものです。これ以外ありません。

この資本主義経済では、基本的には株価は経済成長に従い(時間と共に)上昇していきます。経済成長には時間がかかりますから、前提として時間を味方にする必要があります。

もう一つ利益を押し上げるためには株価の購入単価を下げるしか手がありません。その際に、株式市場の下落が有効ということです。

実態が伴わない下落で諦めて売ってはダメです。このタイミングで買うことで大きく買い付け単価を下げることができるのですから。

俗にナンピン買いと言われます。トレーダの方や、書籍では「ナンピンは最悪の手法」と言う方もいるかと思います。これは決して間違っているわけでもありません。しかし、あくまで狙っている場所が異なります。数十年スパンで投資をしようとしているわけで、レバレッジをかけているわけでもありません。この場合は、ナンピン買いによる買い付け単価を下げる手法は有用ですし、長期インデックス投資の利益の源泉はここにあります。

2018年の年末の下落時も淡々と買えましたか?そこで買えた株は利益を押し上げているはずです。これを繰り返していくのです。

じゃあ下がっている株ならなんでも買えばよいの?

そういわれると、こう考えますよね? 下がっている株ならなんでも良いのかと。当然、そんなわけありません。

そのまま消えてなくなる株など数えきれません。

そのためにも、投資信託なりETFなり株式市場全体に投資できるインデックス投資があるわけです。

これなら1つの銘柄がダメになっても影響は小さく、市場全体にリスクを分散することができます。

まとめ:要は自身の投資がどの程度の期間で報われる可能性があるのかを知っておくべき

つらつらと書きました。

そして、「なるほど」と思った方や「当たり前だろ」と思った方いると思います。確かに言われると簡単なことなのですが、大事なのは「事前に自分の投資がどの程度の期間を前提として考えているのか、一時的にどの程度の含み損が発生しうるのか」を理解しておくべきということです。

数十年単位の株価の上昇を狙うのであれば、直近数ヶ月、数年は無視するべきです。過去の株価から最悪どの程度の下落が来る可能性があるかは事前に試算するべきです。

これらを”事前”に実施しておくだけで、だいぶ落ち着くことができると思います。

自分が実施している投資スタイルをしっかりと理解しておきましょう。