はじめに
さて、最近色々と配当金報告をしているわけです。9月は米国株の配当が出る月ですから本当にうれしい限りですよ。
今回は、ちょっと経路の異なるファンドでして新興国株式になります。あまり量を持っているわけではないのですが、少し興味があって保有を続けています。保有していると、ウォッチする気にもなりますしね。
保有している商品は、ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM) というものです。
ちなみに、前回の配当金の状況はこちらです。
www.good-investor.onhydech.com
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新興国経済の動向:世界的に製造業の景気が悪化しており新興国に影響あり
さて、普段米国や日本、EU諸国の情報しか追っていないところで新鮮ですが、先進国の経済動向とも関係は大きいところです。というのも、新興国の多くが先進国の依頼を受けて製造業に従事しているからです。
前回の記事で、米国のISM・製造業景況感指数が低水準に落ち込んでいる旨を記載しました。これは米国だけでなく、世界レベルで製造業の活動や、それに伴う貿易数量が停滞してきていることが示されています。
とはいえ、先進国は製造業が曇り信号となっても、サービス業がそれを補うことができます。一方で、新興国は多くが製造業に依存しており、先進国のような産業の多様さ、厚さはないのが普通です。これにより、製造業の原則は新興国に大きなダメージを与えることになります。
ちなみに、インドやフィリピンは産業の2割が製造業であり、製造業の与える影響は大きいものがあります。
ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)
では、DEMという商品の情報を記載しておきます。
ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)は、新興国地域において配当利回りの高い企業に投資することを目的としているETFです。直近の配当利回りは4%以上ある立派な高配当銘柄です。
新興国の高配当企業への投資をするということで、長期的にはリターンと配当を得ることができる可能性があります。しかし、後述しますが近年は基準価格の推移は軟調ですね。基本は高配当銘柄ということで配当を重視しての投資になるかと思います。
新興国高配当ファンドということで、投資先の国に関しては分散されています。2019年9月時点ですが、国別の投資割合です。台湾・中国・ロシアで7割を占めていますね。この3ヵ国の経済状況に大きく依存しそうです。
業種別の割合表は記載しませんが、上位銘柄を見るとエネルギー・金融が多かった印象です。このあたりは先進国の高配当銘柄と似ている部分かもしれませんね
国 | 割合(%) |
---|---|
台湾 | 25.96 |
中国 | 25.04 |
ロシア | 19.20 |
南アフリカ | 6.88 |
ブラジル | 4.83 |
インド | 3.45 |
マレーシア | 2.65 |
タイ | 2.54 |
インドネシア | 2.09 |
メキシコ | 1.63 |
その他 | 5.60 |
ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)の基準価格
DEMの基準価格の推移は以下の通りです。ここ数年は中々厳しい状況ですね。米国株式を中心とした先進国の株式指数が上昇を続けている中なのでより厳しく感じます。
ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド(DEM)の配当
高配当銘柄ということで重要な分配金情報なのですが、ここ3年は増配を続けており、今月は過去最高の配当金です。
1枚あたり 1.15 米ドルになります。分配金の利回りは、4.81 %です。
- 2019年
日付 | 分配金(1株あたり、米ドル) |
---|---|
2019年9月 | 1.150 |
2019年6月 | 0.530 |
2019年3月 | 0.105 |
合計 | 1.785 |
平均 | 0.595 |
- 2018年
日付 | 分配金(1株あたり、米ドル) |
---|---|
2018年12月 | 0.227 |
2018年9月 | 1.147 |
2018年6月 | 0.420 |
合計 | 1.794 |
平均 | 0.4485 |
- 2017年
日付 | 分配金(1株あたり、米ドル) |
---|---|
2017年12月 | 0.285 |
2017年9月 | 0.950 |
2017年6月 | 0.430 |
合計 | 1.665 |
平均 | 0.41625 |