2020/02/29 追記
今週1週間は、大きく相場が動きましたね。長期にわたる上昇トレンドを享受している我々には久々に堪える状況ではないでしょうか。
以下に日経新聞社の記事を載せていますが、過去を見てもかなりの下落幅です。とはいえ、歴史を見ると分かる通りに何回も起きているわけですね。つまり、このような下げは起きて当たり前なわけです。
そのような中でも長期的には利益を出せると期待して、我々は株式市場へ投資していることになるわけです。この理解がないと狼狽して売ってしまうと思います。今回はそんな記事です。
週間下落率は12%を超えた。リーマン・ショック直後の2008年10月以来の大きさだ。マネーは安全資産に殺到し、米長期金利は過去最低を更新した。一部の企業活動に正常化の動きがみられるものの、投資家は警戒モードを解けないでいる。
米国市場にコロナショック 記録ずくめの1週間 (写真=ロイター) :日本経済新聞
はじめに
今日は割と悲しいタイトルですみません。でも大事なことだと思うんですよね。
最近は、NISAやポイント投資など今まで投資をしたことが無い人が投資を始めやすい環境が整っています。
さらに今年は「老後2,000万円問題」もあり、今まで投資に関して考えてこなかった方が投資を始めだしているケースも多いかと思います。
www.good-investor.onhydech.com
あわせて株式市場が好調ということもあり、いかにも初心者が株式投資を始めやすい環境です。
一方で以下のような記事が昨年年末に出ていました。
どの月にファンドの購入を開始したとしても、全ファンドの平均リターンは1~2%のマイナスだ。多くが含み損を抱え、元本割れしていることを示す。リターンが最高となったファンドは海外株型の3.5%。日本株ファンドのリターンは最高でもマイナス0.1%と振るわない。
つみたてNISA、多くの投信含み損 継続がポイント|マネー研究所|NIKKEI STYLE
まぁちょっとタイミングが良くないのが2018年の12月の記事な点です。昨年末は大きく株式市場が下落したタイミングでした。ここ最近投資を始めた方は軒並み含み損に転落しているのは間違いないでしょう。
ただこのようなことは今後も間違いなく起きます。(2020年2月29日 追記。起きましたね。コロナショックが引き金になりました。)
- 2020/02/29 追記
- はじめに
- あくまで長期投資。投資初期は含み損になっても仕方ない
- じゃあ下がっている株ならなんでも買えばよいの?
- まとめ:要は自身の投資がどの程度の期間で報われる可能性があるのかを知っておくべき
あくまで長期投資。投資初期は含み損になっても仕方ない
NISAは5年、つみたてNISAは40年が非課税となります。少なくともそれぐらいのスパンで投資するものです。間違っても2018年末の下落で売ってなどはいけません。
長期投資、積み立て投資の利益の源泉はなんでしょうか? それは、株価暴落・下落時の買い付けによるものです。これ以外ありません。
この資本主義経済では、基本的には株価は経済成長に従い(時間と共に)上昇していきます。経済成長には時間がかかりますから、前提として時間を味方にする必要があります。
もう一つ利益を押し上げるためには株価の購入単価を下げるしか手がありません。その際に、株式市場の下落が有効ということです。
実態が伴わない下落で諦めて売ってはダメです。このタイミングで買うことで大きく買い付け単価を下げることができるのですから。
俗にナンピン買いと言われます。トレーダの方や、書籍では「ナンピンは最悪の手法」と言う方もいるかと思います。これは決して間違っているわけでもありません。しかし、あくまで狙っている場所が異なります。数十年スパンで投資をしようとしているわけで、レバレッジをかけているわけでもありません。この場合は、ナンピン買いによる買い付け単価を下げる手法は有用ですし、長期インデックス投資の利益の源泉はここにあります。
2018年の年末の下落時も淡々と買えましたか?そこで買えた株は利益を押し上げているはずです。これを繰り返していくのです。
じゃあ下がっている株ならなんでも買えばよいの?
そういわれると、こう考えますよね? 下がっている株ならなんでも良いのかと。当然、そんなわけありません。
そのまま消えてなくなる株など数えきれません。
そのためにも、投資信託なりETFなり株式市場全体に投資できるインデックス投資があるわけです。
これなら1つの銘柄がダメになっても影響は小さく、市場全体にリスクを分散することができます。
まとめ:要は自身の投資がどの程度の期間で報われる可能性があるのかを知っておくべき
つらつらと書きました。
そして、「なるほど」と思った方や「当たり前だろ」と思った方いると思います。確かに言われると簡単なことなのですが、大事なのは「事前に自分の投資がどの程度の期間を前提として考えているのか、一時的にどの程度の含み損が発生しうるのか」を理解しておくべきということです。
数十年単位の株価の上昇を狙うのであれば、直近数ヶ月、数年は無視するべきです。過去の株価から最悪どの程度の下落が来る可能性があるかは事前に試算するべきです。
これらを”事前”に実施しておくだけで、だいぶ落ち着くことができると思います。
自分が実施している投資スタイルをしっかりと理解しておきましょう。