グドイベ!投資や資産形成を中心にライフハックを目指すブログ

グドイベ!(Good Investor!Good Event!)なんとか準富裕層へ到達。長期目線では米国株式を中心にインデックスを積立中、中短期ではシストレの売買で資産を積み上げ、長期投資の原資を増やす作戦。仮想通貨もウォッチ中。経済的自由を達成する道半ばを楽しみながら投資に取り組んでいます。ブログ記事は興味があるもの多数につき多岐にわたります。

オルカンに負けるな!DC向け野村外国株式インデックスファンドの信託報酬引き下げ

本ブログでは資産運用の重要な柱の1つとして、確定拠出年金の運用報告を行っています。

その中で運用している商品として、「野村外国株式インデックスファンド(MSCI-KOKUSAI)」を利用している旨を記載しているのですが、たまたまX(Twitter)で以下の投稿を見かけてマジか!?と思ったんですよね。

全く意識してなかったのですが、「野村外国株式インデックスファンド(MSCI-KOKUSAI)」というファンド、資産残高が増えていくのに合わせて、信託報酬の引き下げをしているとのことです。※本記事では、確定拠出年金向けの「野村外国株式インデックスファンド(MSCI-KOKUSAI)」に関して述べています。

いや、本当にまったく知らなかったので運用会社のサイトを探してみたのですが、確かに引き下げのアナウンスがされていました。

確定拠出年金向けファンドの信託報酬率引き下げについて
https://www.nomura-am.co.jp/news/20230627NAM.pdf

ちなみに、「野村外国株式インデックスファンド(MSCI-KOKUSAI)※確定拠出年金向け」というファンドに関するお知らせは以下にページで確認できます。

改めてなのですが、年0.0899%なんですね...

有名な、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で年0.0525%ですからね。さすがのオルカンなのですが、野村さんも頑張っているのではないでしょうか。

※いずれも税抜で、2024年4月時点の情報です

確定拠出年金は嫌でも老後まで運用する商品ですから、信託報酬が引き下げらているというのは本当に素晴らしい対応ですね。野村さんがんばれー

【2023年12月】VOOから分配金を受け取ったが株価が高くて再投資できなかったのでVTを買った

VOOからの分配金を受領!

VOOから分配金を受け取りました。

2023年6月にも同じような記事を書いたのですが、なぜかよく読まれています。

多分皆さんも思っているんですよね。株(単元)が高くなりすぎて再投資できないよ!と。(投資信託買え)

なら、投資信託買えよって意見があるのはわかっているのですが売却に伴う税金が大きく実行できないんですよね。

ということで海外ETFは引き続き再投資しているのですが、もはやVOO(バンガードS&P 500 ETF)に拘らなくてもいいかなという思いもあります。

全世界株式であるVT(バンガード・トータル・ワールドストックETF)であればVOOの約1/4の価格です。再投資が容易でありがたい。

米国の割合も60%程度ありますし、相関も現状高いでしょう。

VOOの保有数は118株になります。分配金は1株あたり1.8011ドルでした。ここ最近で最大です。

Vanguard Mutual Fund Profile | Vanguard

普段であれば、すぐにVOOの再投資ができないところですがVTであれば余裕です。さくっと購入をしてしまいました。気持ち的にも無駄がなく良い感じです。(投資信託ほどではありませんが)

【2023年06月】VOOから分配金を受け取ったが株価が高くて再投資できなかった

VOOからの分配金を受領!

VOOから分配金を受け取りました。

6月が分配月なのですがSBI証券の口座に着金したのは7/6でした。

VOOの保有数は118株になります。

VOOは現在1株あたり402.89ドルですので、評価額は47,541ドル(6,756,292円)となります。

分配金は1株あたり1.5762ドルでした。前回(3月)は1.4874ドルでしたので、+5%の増配です。前年同期比では+10%の増配となります。

Vanguard Mutual Fund Profile | Vanguard

134.46ドルが配当金として振り込まれましたが、現在のVOOは400ドル超えです。一回の分配金だけでは全然再投資ができないというもどかしさがありますね。

ざっと、4回(1年分)の分配金を合わせないと再投資できなさそうな状況です。

VOOの基準価格が上昇するのは嬉しいですが、随分と再投資までの期間があきそうで投資効率が落ちてしまいます。そりゃ、投資信託のほうが効率的ですよ。(知ってた)

最近は円安もあるため海外ETFの買付は実施していません。わざわざ円安の中ドル転するというのもなと感じてしまいますし、何より再投資までの期間があくことで投資効率が下がっています。

なら投資信託に変えたらどうかという話ですが、含み益もかなりあるため税金を払うのも躊躇してしまいます。よって、現在保有している海外ETFはそのまま運用しています。まぁぼちぼちとやっていきましょう。

【2020年3月】iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)から配当。配当金額はここ数年で最大。

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高配当ETFであるHDVからの配当金

さて、引き続き3月分の配当金報告です。続々といきますよ~

ということで、米国高配当投資を担っている「iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)」からになります。

他にもVYMから既に配当金を受領しています。3月報告は以下のとおり。

米国経済の動向

3月初旬から中旬にかけたサーキットブレイクを伴うような激しい動き自体はひと段落してきました。

コロナによる様々な状況を織り込んだのか、多少なりの落ち着きをいったん見せているようにも感じます。が、まだまったく安心できません。実態経済の悪化を示す指標が続々と出てくるはずです。

一度リバウンドを見せてるようにも見える株価ですが、まだまだ二番底を試す可能性もあるため慎重に動きましょう。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)

HDVという商品の情報に関しては毎回ですが、再掲しておきます。

iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETFは、配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指しています。
米国の有名、優良企業の株式に投資します。
財務状態が健全であり、配当金を支払っている企業の株式75銘柄に投資できます。
インカム獲得を目指すために活用できます。

https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf

以下は組み入れ上位銘柄ですが、皆さんがよく知っている企業が含まれていますね。75銘柄が心もとないとか少ないと思う方も少しいるかもしれません。VYMは400銘柄近いですからね。とはいえ、分散は充分かと私は思っています。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)の組み入れ銘柄

それではETFの組み入れ銘柄です。以下が、4/2時点の最新の組み入れ銘柄の上位10%です。2枚目は2019年の10/10時点のものです。

それほど大きな違いは見慣れませんね。(12月時点を取得してなく申し訳ないです。)

エネルギーセクターである(ある意味話題の)エクソンモービルが最大割合となっていますね。10%程です。割安だから仕入れたのでしょうかね?

この10銘柄でETFの半分以上を占めていますから、この10銘柄のパフォーマンスは非常に重要です。非常に手堅い会社が多いと思いますけどね。

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HDVの組み入れ上位銘柄(2020/4/2時点)

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HDVの組み入れ上位銘柄(2019/10/10時点)
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF

以降は、セクター別の割合です。2020年4月時点と、2019年9月時点の表を比較用に載せておきます。(12月のデータなくてごめんなさい。。)

元々、HDVは「エネルギー、通信、生活必需品、ヘルスケア」がメインなことには変わりありません。例えば、VYMですと金融セクターが大きいですよね。

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HDVのセクター別組み入れ割合(4/2時点)

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HDVのセクター別組み入れ割合
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF

エネルギーセクターが増えているのは原油安に伴うエネルギー株の下落に伴う影響もあるかもしれません。(いつ増えたかは確認できていませんのであくまで想像です)

ちなみに、エネルギーセクターの24.98%の内、10%はエクソンモービルとなります。次いでシェブロンが6.5%と続きます。この2企業のパフォーマンスが大きく影響を与えていると考えられます。

その他、ヘルスケア、生活必需品、通信は全体の下落の影響はあれど長期的には大きな心配はないでしょう。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)の基準価格推移

こちらは、HDVの基準価格の推移です。

概ね30%程度の下落になっています。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)の配当

それでは一番気になる分配金情報ですが、ここ最近では最大の配当です。嬉しいのですが、次の6月がやはり気になりますね。経済への影響により配当をやめる企業が出てくる可能性が高いですから安心はできません。

1枚あたり 0.914 米ドルになります。現在のETF価格が70.9米ドルですので、分配金の利回りは、4.3%程度まで上昇しています。HDVは元々3%前後の水準でしたから素晴らしい利回りです。

  • 2020年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2020年12月 -
2020年9月 -
2020年6月 -
2020年3月 0.914
合計 0.914
平均 0.914
  • 2019年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2019年12月 0.778
2019年9月 0.857
2019年6月 0.750
2019年3月 0.822
合計 2.430
平均 0.810
  • 2018年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2018年12月 0.709
2018年9月 0.791
2018年6月 0.796
2018年3月 0.799
合計 3.095
平均 0.774
  • 2017年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2017年12月 0.776
2017年9月 0.732
2017年6月 0.718
2017年3月 0.723
合計 2.949
平均 0.737

まとめ:重要なのはもらいっぱなしではなく再投資

ということで、2020年3月のHDVの配当でした。

せっかくこれだけ株価が安いわけで、高配当株が増えているので勿論そのまま再投資です。

生産形成期であり、安定した収入がある身からすると素晴らしい状況でもあるわけですね。

www.blackrock.com

参考書籍

過去の株式市場を分析した結果、配当が利益の源泉ということが証明されています。

興味があれば「株式投資の未来」という書籍を読んでみると良いと思います。

【2020年3月】バンガード米国高配当株式ETF(VYM)から配当。配当利回りはここ数年で最大。

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高配当ETFであるVYMからの配当金

さてさて、3月の配当金報告です。今回はVYMからですね。

ちなみに、前回の配当金の状況はこちらです。(12月忘れていますね...)

米国経済の動向

こちらはコロナショックの影響を受けて経済停滞の影響が出てきていますね。この部分は皆さんご存知の通りなので割愛しておきます。他の記事にも書いていますし、VYM特有のというのもないでしょう。

バンガード米国高配当株式ETF(VYM)

VYMという商品の情報に関して再掲しておきます。基本的に大型株へのバリュー投資に近い商品で、高配当銘柄へ投資していくのはご存知の通りです。

FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。

完全法を用いたパッシブ運用です。
ファンドはフルインベストメントを維持します。
大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組入れます。
低経費によってトラッキングエラーを最小限に抑えます。

https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VYM_JP.pdf

2020年2月時点の銘柄情報がこちらになります。金融セクターが最も大きいのは従来通りですね。消費財やヘルスケアがその次に続くのは安心感があります。4番手にエネルギーセクターがきていますね。(。´・ω・)ん?

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VYMのセクター別構成比

構成銘柄は以下になります。ちなみに、エクソンモービル(OXM)が含まれています。

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VYMの構成銘柄情報

エクソンモービルが含まれています。(。´・ω・)ん?

とまぁこんな感じで下落は致し方ないところです。

また、米国株のセクターに関してはこちらにも記事でまとめていますので、興味があればどうぞ。

バンガード米国高配当株式ETF(VYM)の基準価格推移

こちらは、YVMの基準価格の推移です。まぁ、このような動きになりますよね。

私がVYMを買い付け始めたのは2015年ということでその水準近くまで戻ってきました。90ドル越えから60ドルと2/3まで下落しています。ということでほぼ含み益がなくなりつつありますが、5年にわたり配当を受け取っていますし、引き続き積み立てで投資をしています。

バンガード米国高配当株式ETF(VYM)の配当

価格下落に伴い遂に配当利回りが4.76%程度まで上昇してきましたね。

3月の配当金自体は、1ドルあたり0.5544ドル。直近3年間では最も少ない金額ではありますが、基準価格の下落と比較して配当利回りを押し上げる結果となっています。

  • 2020年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2020年12月 -
2020年9月 -
2020年6月 -
2020年3月 0.554
合計 0.554
平均 0.554
利回り(%) -
  • 2019年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2019年12月 0.779
2019年9月 0.786
2019年6月 0.625
2019年3月 0.652
合計 2.84
平均 0.710
利回り(%) 3.226
  • 2018年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2018年12月 0.739
2018年9月 0.672
2018年6月 0.630
2018年3月 0.608
合計 2.649
平均 0.662
利回り(%) 3.007
  • 2017年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2017年12月 0.643
2017年9月 0.602
2017年6月 0.596
2017年3月 0.560
合計 2.401
平均 0.600
利回り(%) 2.723

まとめ

ということで、3月のVYMの配当でした。

ここ数年、VYMの配当利回りが上昇していました。4年くらいは少なくとも上昇傾向だったはず。

株式相場の上昇に伴い基準価格も上昇していましたが、負けじと配当金も増えていったということになります。

一方、今回のコロナショックにより基準価格は大きく下げましたが配当金に関してはまだ大きく変化が見られません。(少し減少はしている)

まぁ実態経済への影響がでてくるのは今後でしょうから、6月の配当金水準は要注目でしょう.

参考書籍

過去の株式市場を分析した結果、配当が利益の源泉ということが証明されています。

興味があれば「株式投資の未来」という書籍を読んでみると良いと思います。

金利変化が債券価格に与える影響に関して(デュレーションとは)

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金利変化と債券価格の関係

さて、昨日以下の記事を公開しました。私としては珍しくレバレッジ型の投資信託をウォッチしているという話です。

上記を踏まえてレバレッジをかけている債券の値動きが少し気になってくるわけです。特に現在は米国債券利回りが最低水準をつけており、債券価格が非常に高い状況です。

今後の利上げ時などはどうなるの?など影響が気になるので少し調べてあります。

デュレーションとは

デュレーションは金利の変化に対する債券の価格感応度を示す値になります。(要は金利が1%変化したらどの程度債券価格が変わるのか?ということ)

債券という商品は確定利回り商品です。満期まで保有するれば、あらかじめ決められた利息を加えて投資元本が返却されます。(債券ファンドだと色々と変わってきますかね)

満期に達しなくても途中解約ができますが、その際には元本を下回る可能性がありますね。この際には金利の動きにより債券価格は変動しており、その金額に従い返却されることになりますが、この金利による価格のブレをデュレーションとして表現されます。このデュレーションですが、満期までの残存期間により異なります。

例えば、長期債券(残存期間が長い債券)は金利に対する価格への感応度が大きくなります。残存期間が長い債券は、同じ金利でも多くの利息がもらえるわけです。その辻褄を合わせるために、長期債券程価格が大きく動きます。概ね以下のような動き方になるということです。

  • 残存期間2年:金利1%下落 >> 債券価格が2%上昇 
  • 残存期間2年:金利1%上昇 >> 債券価格が2%下落 
  • 残存期間5年:金利1%下落 >> 債券価格が5%上昇 
  • 残存期間5年:金利1%上昇 >> 債券価格が5%下落

ちなみに金利が上がると価格は下がるの?という方が別途調べてみましょう。簡単に書くと以下のロジックになります。

例として、100円の価格の債券は毎年1%の利払いとします。この場合は毎年1円の利払いがある状況(1%)。ここから、金利が上昇し2円の利払いが行われる状況(2%)では、1円の利回りがである債券の魅力は低下してしまいます。(誰しも2%の債券の方が良い)結果として、その債券価格は100円を下回ることになる。

以上より、金利の動きで債券価格が変わりますので、非常に注目する必要があるということですね。(もはや債券だけでもないですが)

まとめ:結局のところ、満期まで持てない場合は金利の推移が重要

ということで、今回は金利が債券にあたえる影響に関してです。金利動向のチェックと感応度であるデュレーションの認識は重要ですね。

なお、これらの話は満期まで債券を保有できる人は関係ないです。そのまま利息を受け取り元本が返ってくるので。

ということは、投資信託などのファンドに含まれる債券は、どのように運用されているかで金利の影響を受けるかが変わるということですよね。

これは運用の仕方次第でまったく違う性質に成り得るのでは?と感じました。このあたりは引き続き調べてみようかなと思います。

USA360(楽天・米国レバレッジバランス・ファンド)の値動きに注目している話

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昨年末に興味深い商品を見つけまして、少しウォッチしているところです。

それが楽天証券さんで購入可能な、楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(通称、USA360)という商品です。

ちなみに、昨年はレバレッジ型の商品が非常に人気でした。日興アセットマネジメントさんの「グローバル3倍3分法ファンド」がその火付け役ですかね。

積立投資の新潮流 レバレッジバランスファンドへの資金流入が加速| モーニングスター

このレバレッジ型商品が人気となっているのも近年の上げ相場でみんなが強気になっているというのもあるかと思います。

私は今までレバレッジファンド自体を持ってはいなかったのですが、今回紹介するUSA360は少し保有していまして、値動きに注目しています。(多少実験的な部分があります。)

注目している理由は別途記載しますが、効果的なレバレッジは投資効率の向上だけでなく、リスクヘッジにもなる可能性があると思うからですね。

楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの概要

端的に言うと、株式と債券の投資比率を1:3として投資する商品で、債券部分にレバレッジを掛けて運用する商品です。

投資資金を100%とした場合、90%を米国株式に投資、残りの10%を債券にレバレッジ掛けて投資します。結果として90%を米国株式、270%を米国債券に投資し、合計360%の資産を保有するということになります。

90%を占める米国株式を運用する商品は、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)へ投資されます。債券部分に関しては米国国債先物取引にて運用されます。共に、ドル建てとなり為替ヘッジはありません。

ファンド費用は0.4945%ということで、レバレッジ型ファンドとしては一般的でしょうか。

個人的な所感

個人的にはレバレッジを債券に適用して債券割合を非常に大きくしているのが良いと感じます。株式と債券の値動きは違いますから、値動きが小さくマイルドな債券の割合を大きくするのは理に適っているのではと考えています。

有名なファンドマネージャーである、レイ・ダリオ氏も株:債券が5:5では債券の割合が小さすぎると述べています。

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USA360のレバレッジ適用に関して
https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/riusa360/pdf/riusa360_D.pdf

運用成績

運用開始から3ヶ月経ち、運用レポートが作成されましたので見てみましょう。なお、今期の運用成績としては上々といえるのではないでしょうか。

このファンドの値動きで注意しなければならない項目は3つです。米国株式・米国債券・為替(米ドル円)ですね。

レポートの内容を抜粋すると以下となります。2/5までのデータをもとにレポートが発行されているので、直近のコロナショックは含まれていません。この3ヶ月は株式上昇・債券上昇ということでファンドとしては良い状況でしたね。

  • 米国株式:上昇傾向を維持。(ただし、その後コロナショックが起きているので注意)
  • 米国債券:コロナウイルスの感染拡大を踏まえて、債券利回りは低下。利回り低下のため、債券価格は上昇。
  • 為替:109円をベースに大きな値動きなし。

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ファンドへの寄与度
https://www.rakuten-toushin.co.jp/news/pdf/20200225.pdf

USA360の場合は、為替を除くと株式下落、債券下落の場合に基準価格を大きく上げる可能性があります。

  • 株式上昇債券上昇:最高の状況
  • 株式上昇債券下落:概ね想定している状況
  • 株式下落債券上昇:債券によりヘッジが効く状況
  • 株式下落債券下落:ヘッジが効かず、基準価格の下落発生

上記の、「株式下落・債券下落」に当てはまる局面は非常に少なく良い環境だったようです。

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各資産の価格推移
https://www.rakuten-toushin.co.jp/news/pdf/20200225.pdf

まとめ

まだ検証が足りていない部分もありますが、コンセプトは非常に好きなんですよね。現在の世界経済は米国が大きい割合を占めていますし、そこにベットするのは理に適っていると思います。そして債券もしっかりと含まれている。

一方で、債券バブルなのではないかという見方も近年あるわけです。利回りは過去最低水準であり、相次ぐ利下げを実行している状態です。債券価格の下落と株式相場の下落が同時に起きる場合はかなり厳しい状況になるでしょうね。(この商品にかぎりませんがもはや)

ということで、気にするべき点は幾つかあるのですが面白いと思っていますので楽天証券で少し買ってみて値動き見ながら運用(実験)してみているところです。今回は簡単ですがこんなところです。

【2019年11月】米国経済動向とPFFの配当~シーゲル氏も米中合意に言及~

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毎月恒例ですがPFFから11月分の分配金が振り込まれましたのでご報告です。



経済情勢

11/14にS&P500種株価指数は最高値を再度更新してきました。本当に強気な相場です。

米国企業の決算では明暗が分かれているものもありましたが、小売り大手のウォールマートの好決算等が支えた形のようですね。そして、ウォールマートは最高値を更新したようですね。ネット販売が好調とのことで、アマゾンとの競争が激化していそうですが奮闘中のようです。

米中の貿易協議の合意にむけた交渉が継続中

直近、部分合意など解決に向けたロードマップが示され、市場としても安堵感が広がっているところです。

一方で、その後の進展があまりみられないところです。交渉は「最終段階」との報道がありますが、中国側は合意の条件に一部の関税撤廃を強く求めているとの報道があり、もう少し駆け引きが続きそうな形です。

アメリカと中国の貿易交渉で、第1段階の協定署名に向けて詰めの協議が続く中、アメリカのロス商務長官は最終合意が近いことを示唆しました。ただ、中国は、合意の条件として関税の一部撤廃を強く求めていて、両者の駆け引きが続いているものとみられます。
米中貿易交渉 米側は「最終段階」示唆も駆け引き続く | NHKニュース

「株式投資の未来」ジェレミー・シーゲル氏も米中合意に言及。合意なら10%上げ?

「株式投資の未来」で有名なジェレミー・シーゲル氏も米中合意に言及した記事が出ていますね。誰しも市場の未来を予想できるわけではないのは前提としつつ、多くの方が合意を望んでいるのは事実でしょう。

www.youtube.com

iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)

基準価格推移

相変わらず平常時は値動きがなく安定的です。




分配金状況

※1月は年始ということもありPFFは配当がありません。その代わりに12月に2回配当がでる形になっています。PFFは毎月配当型ですのでこれで年12回の配当ですね。

PFFの配当ですが11月は、0.165米ドルです。概ね平均的な分配金状況です。

  • 2019年
日付 分配金(米ドル)
2019年11月 0.165909
2019年10月 0.159135
2019年9月 0.160278
2019年8月 0.165310
2019年7月 0.161188
2019年6月 0.166695
2019年5月 0.171983
2019年4月 0.180425
2019年3月 0.178248
2019年2月 0.16935
合計 1.678521
平均 0.1678521
  • 2018年
日付 分配金(米ドル)
2018年12月 0.257547
2018年12月 0.156173
2018年11月 0.156483
2018年10月 0.159159
2018年9月 0.160748
2018年8月 0.176215
2018年7月 0.194044
2018年6月 0.193889
2018年5月 0.180445
2018年4月 0.165853
2018年3月 0.172386
2018年2月 0.189298
合計 2.162240
平均 0.180186

【2019年10月】米国経済動向とPFFからの配当~S&P500は再び最高値圏へ!

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はじめに

毎月恒例ですがPFFから10月分の分配金が振り込まれました。引き続き米国株が力強く続伸を続けていますね。

ちなみに今年の2月の記事では、PFFの名称とベンチマークが変更したことを取り上げています。

www.good-investor.onhydech.com


前回の記事はこちらになります。

www.good-investor.onhydech.com

経済情勢

10/25において、S&P500種株価指数は最高値圏にて相場を終えました。引き続き、米中貿易協議に明るい兆しが見えた点が評価されたかたちですね。

総じて、10月は非常に上げが強い相場ととなりました。

米中の貿易協議は、「第1段階」の通商部分合意が近づく

10/25にニュースになっていますが、米中の閣僚協議の結果が報じられています。

まずは「第1段階」の部分合意が近づいているそうで、中国は米国の農産物を大量に輸入するであろう点が述べられています。この見返りに12月発動予定の対中関税を米国は撤廃することになる予定です。

トランプ大統領は記者団に対し「中国は合意を強く望んでいる」とし、「考えつかないほどの大規模な農産物を購入するだろう」と述べた。

関係筋によると、中国政府はこの日の電話協議で、12月の発動予定分を含む対中関税の撤廃を要請し、その見返りとして米農産物の購入を確約したもよう。

米中閣僚、「第1段階」の通商部分合意近づく 次官級協議継続 - ロイター

iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)

PFFの銘柄詳細はこちらの記事に記載しています。細かい内容を知りたい方はこちらへどうぞ。

www.good-investor.onhydech.com

基準価格推移

今年は常に上昇傾向ですね! ということではなく、、やっと2018年水準に回復してきました。

このように毎月の高配当は精神的にはうれしい限りなのですが、やはり債券と考えてはいけない商品です。2018年末の下落が物語っていますね。

あくまで株式であり、ディフェンシブではないことを意識して購入しましょう。




分配金状況

※1月は年始ということもありPFFは配当がありません。その代わりに12月に2回配当がでる形になっています。PFFは毎月配当型ですのでこれで年12回の配当ですね。今年はベンチマーク変更、名前変更がありましたので今後の動きに注目していきます。

PFFの配当ですが10月は、0.159135米ドルです。

例年の平均的な分配金額に届いていませんが、過去も年末に大きめの配当がでる特性がPFFにはあります。

そのため、この先3回(11月と12月2回分)に期待していきましょう。

  • 2019年
日付 分配金(米ドル)
2019年9月 0.159135
2019年9月 0.160278
2019年8月 0.165310
2019年7月 0.161188
2019年6月 0.166695
2019年5月 0.171983
2019年4月 0.180425
2019年3月 0.178248
2019年2月 0.16935
合計 1.512612
平均 0.168068
  • 2018年
日付 分配金(米ドル)
2018年12月 0.257547
2018年12月 0.156173
2018年11月 0.156483
2018年10月 0.159159
2018年9月 0.160748
2018年8月 0.176215
2018年7月 0.194044
2018年6月 0.193889
2018年5月 0.180445
2018年4月 0.165853
2018年3月 0.172386
2018年2月 0.189298
合計 2.162240
平均 0.180186

【2019年9月】iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)から配当。配当金額はここ数年で最大。

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高配当ETFであるHDVからの配当金

はじめに

さて、9月分の配当金が振り込まれたので見ていきたいと思います。

私の米国高配当投資を担っている「iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)」からになります。

ちなみに、前回の配当金の状況はこちらです。

www.good-investor.onhydech.com

米国経済の動向:米中貿易問題。「重大な第1段階の合意に達した」

大きく世界経済が中国と米国の状況に振り回されている状況は変わりありません。もはや日本が影響を与えることなど全然ないのです。

中国は米国の農作物の購入を拡大、それを踏まえて米国では、中国製品への追加関税率引き上げを見送ることを発表しています。

その影響か直近数日では株価が上昇傾向です。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)

HDVという商品の情報に関して再掲しておきます。

iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETFは、配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指しています。
米国の有名、優良企業の株式に投資します。
財務状態が健全であり、配当金を支払っている企業の株式75銘柄に投資できます。
インカム獲得を目指すために活用できます。

https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf

以下は組み入れ上位銘柄ですが、皆さんがよく知っている企業が含まれていますね。75銘柄が心もとないとか少ないと思う方も少しいるかもしれません。VYMは400銘柄近いですからね。とはいえ、分散は充分かと私は思っています。

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HDVの組み入れ上位銘柄(2019/10/10時点)
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF

HDVのセクター別の組み入れ割合です。「エネルギー、通信、生活必需品、ヘルスケア」など手堅いセクターが多いですね。VYMは金融が最大の割合を占めていますので同じ高配当銘柄でも毛色はことなります。

f:id:hydech:20191012110139p:plain
HDVのセクター別組み入れ割合
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF

基本的に大型株へのバリュー投資に近い商品で、高配当銘柄へ投資していくのはご存知の通りです。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)の基準価格推移

こちらは、HDVの基準価格の推移です。

米国と中国の貿易問題の影響を受けて、乱高下しているのは他の米国経済への投資商品と同様です。

買い増しする場合は、90ドル付近でエントリーしたいですね。

iシェアーズ・コア高配当株ETF(HDV)の配当

それでは一番気になる分配金情報ですが、VYM同様にここ最近では最大の配当ではないでしょうか。

1枚あたり 0.857 米ドルになります。分配金の利回りは、3.37%で、高配当な銘柄です。

  • 2019年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2019年9月 0.857
2019年6月 0.750
2019年3月 0.822
合計 2.430
平均 0.810
  • 2018年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2018年12月 0.709
2018年9月 0.791
2018年6月 0.796
2018年3月 0.799
合計 3.095
平均 0.774
  • 2017年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2017年12月 0.776
2017年9月 0.732
2017年6月 0.718
2017年3月 0.723
合計 2.949
平均 0.737

まとめ:重要なのはもらいっぱなしではなく再投資

ということで、9月のHDVの配当でした。

この配当金を原資に10月頭の下落でそれぞれ買い付けも行っています。こうやって徐々に配当金が増えていくのですから楽しい限りですよ。

参考書籍

過去の株式市場を分析した結果、配当が利益の源泉ということが証明されています。

興味があれば「株式投資の未来」という書籍を読んでみると良いと思います。

【2019年9月】バンガード米国高配当株式ETF(VYM)から配当。配当金額はここ数年で最大。

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高配当ETFであるVYMからの配当金

はじめに

さて、9月分の配当金が振り込まれたので見ていきたいと思います。9月は米国株式からの配当が沢山入るのでうれしい限りですね。

私の米国高配当投資を担っている「バンガード米国高配当株式ETF(VYM)」からになります。

ちなみに、前回の配当金の状況はこちらです。

www.good-investor.onhydech.com

米国経済の動向

直近では少し大きめの下落があった米国相場です。

理由としては、米国の経済指標が期待値に届かなかったのが原因です。米ADP民間雇用者数や、ISM製造業総合景況指数が共に市場予想を下回ったからですね。この影響で、S&P500指数はここ2ヶ月で最大の下げとなりました。

一方で、米ADP民間雇用者数以後に発表された米国雇用統計は予想よりは手堅い結果となったため、その後S&P500指数は戻りつつあります。ちなみに、この下落時に米国VIの売り注文を出したのは以前の通りです。

※米ADP民間雇用者数は米国雇用統計前に発表されるため、先行指標として利用されます。

バンガード米国高配当株式ETF(VYM)

VYMという商品の情報に関して再掲しておきます。基本的に大型株へのバリュー投資に近い商品で、高配当銘柄へ投資していくのはご存知の通りです。

FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。

完全法を用いたパッシブ運用です。
ファンドはフルインベストメントを維持します。
大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組入れます。
低経費によってトラッキングエラーを最小限に抑えます。

https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VYM_JP.pdf

2019年6月時点の銘柄情報こちらになります。金融セクターが最も大きいのが少し気にしているところですが、私は他の高配当ETFである HDVやSPYD にも投資しており、結果として3種類の高配当ETFを持つことでセクターを分散しています。

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VYMの銘柄情報
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VYM_JP.pdf

米国株のセクターに関してはこちらにも記事でまとめていますので、興味があればどうぞ。

www.good-investor.onhydech.com

バンガード米国高配当株式ETF(VYM)の基準価格推移

こちらは、YVMの基準価格の推移です。基本的に、S&P500指数と似た動きです。

毎回、このような小さい下落時に積み立て投資をしています。(特に下落がない場合は、月末に購入しています。)

少しでも取得単価を下げたいからですが、まぁ長期でみれば誤差でもあるかと。

バンガード米国高配当株式ETF(VYM)の配当

分配金はここ最近では最大ではないでしょうか。1枚あたり 0.78 米ドルになります。分配金の利回りは、3.26 %ですね。充分な高配当銘柄です。

ちなみに、ここ数年間で最大の配当額です。

  • 2019年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2019年9月 0.786
2019年6月 0.625
2019年3月 .652
合計 2.063
平均 0.688
  • 2018年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2018年12月 0.739
2018年9月 0.672
2018年6月 0.630
2018年3月 0.608
合計 2.649
平均 0.662
  • 2017年
日付 分配金(1株あたり、米ドル)
2017年12月 0.643
2017年9月 0.602
2017年6月 0.596
2017年3月 0.560
合計 2.401
平均 0.600

まとめ

ということで、9月のVYMの配当でした。

日々配当金収入が増えているので心の安定に嬉しい限りですね。

参考書籍

過去の株式市場を分析した結果、配当が利益の源泉ということが証明されています。

興味があれば「株式投資の未来」という書籍を読んでみると良いと思います。

人気の米国株に投資する前に米国株を構成するセクター(GICS)に関して知っておこう。

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米国株を構成する11のセクターについて

最近は米国株への投資が非常に人気がありますね。それもそのはず、米国の代表的な株価指数S&P500の推移がこちらになります。

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直近5年間のS&P500の株価

うん。そりゃ買うわ。

ということで力強く高値を更新している米国株です。ここ数年、そろそろ下がるぞと言われ続けていますが続伸中です。

とはいえ、色々言われていますがまだまだ力強く高値更新をしている米国株式市場。そこに投資したい方も多いかと思います。そのような方向けに、米国株を構成するセクター情報をまとめておきます。それぞれのセクターごとに特色がありますからね。

なぜ米国株のセクターを知っておくべきなのか

なぜセクターが重要かというと、セクターごとに値動きの特徴がある点、ETFなどのファンドに組み込まれる際には、セクター別の割合などが考慮されるためです。個別銘柄として買うにしても、株式は相場全体の影響をどうしても受けます。その際に、セクター全体の値動きの特徴を知っておくのは良いことです。

GICS:世界産業分類基準(Global Industry Classification Standard)について

米国株を構成するセクターを説明する前に、GICSを取り上げます。

GICSとは、米国の格付機関スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)と金融グループのモルガン・スタンレー(MSCI)が作成した産業分類になり、世界産業分類基準と呼ばれています。

GICSは11のセクターに産業を分類しています。なお、さらに各セクターを細かく分類するグループもありますが今回は割愛します。

ちなみに定期的な見直しがされており、2018年9月に近年では最大の変更がありました。従来の「電気通信サービス」を「通信サービス」に名称変更したのですが、元々、「情報技術」や「一般消費財」にカテゴライズされていたファイスブックやグーグル(アルファベット)が「通信サービス」へ組み込まれることになりました。近年のネット産業の拡大を反映したかたちですね。

米株セクター再編、混乱みられず 新設の通信サービスは小幅高 - ロイター

米国株は11のセクターから構成

では、いよいよ米国株を構成するセクターを見ていきましょう。先に記載した通り、実態はGICSの分類に従ったものになります。

No. 業種名 セクター名 特徴
1 生活必需品 Consumer Staples 食品・飲料・日用品・タバコ産業を含みます。不況時も人々の生活に必須となるものが多いため、景気後退期にも強いのが特徴。代表的な銘柄はコカ・コーラやフィリップモリス。
2 ヘルスケア Health Care 医薬品や医療機器を開発する企業を含みます。人口増加、高齢化にともない医療費は増加傾向となっており成長を続けるセクター。シーゲル教授の書籍「株式投資の未来」では、1957年~2003年までのリターンで最高のパフォーマンスを示したセクターと記載されている。代表的な銘柄はジョンソン・エンド・ジョンソン やフェザー。
3 公共事業 Utilities 電気・水道・ガスなどインフラ系を含みます。全て必須となるサービスであり、低リスク・高配当な特徴があるが成長率は低め。代表的な銘柄にデューク・エナジーやサザン・カンパニー。
4 情報技術 Information Technology いわゆるハイテク株。米国の時価総額上位には数多くの情報技術セクターの企業が含まれています。景気動向に敏感に反応するセクターです。代表的な銘柄に、マイクロソフトやアップル。
5 資本財 Industrials 主に企業向けに製造・販売・商業を行う企業を含みます。工場で使われる機械設備、原料などにあたります。取引先の企業活動に大きく影響を受ける景気動向に敏感に反応するセクターです。代表的な銘柄に、スリーエムやボーイング。
6 エネルギー Energy 現状、原油株です。基本的に原油価格に株価が左右されるセクターです。配当が高い企業が多く、高配当銘柄を多く持ちます。代表的な銘柄に、エクソンモービル。
7 コミュニケーション・サービス Communication Services 2018年に大編成があったセクター。なんとGoogleとファイスブックで過半数を占めます。また、一般消費財セクターからウォルトディズニーとネットフリックスが移籍。引き続き、AT&T、ベライゾンはこのセクターに含まれます。
8 一般消費財 Consumer Discretionary 我々に非常に馴染み深い企業が多いセクター。一方で消費者景気に依存するため、安定というのは難しいセクターでもあります。代表的な銘柄に、アマゾン、ナイキ、マクドナルド。
9 金融 Financials 銀行、投資事業、保険業などを含むセクター。景気状況や金利動向に反応するセクターです。代表的な銘柄に、バークシャー・ハサウェイやJPモルガン。
10 素材 Materials 製品製造に欠かせない材料を製造・開発する企業が含まれるセクター。化学や鉱物系メーカーが中心になります。非常に競争が激しく安定的な業績をあげるのが難しい業種です。代表的な銘柄に、デュポン。
11 不動産 Real Estate 土地や物件の開発、売買を扱う企業を含むセクター。不動産を扱う以上、景気や物価、金利変動などの影響を受けやすいセクターです。REITも本セクターになります。代表的な銘柄に、サイモン・プロパティ・グループ。

セクター別の指数が存在しており、セクターごとへの投資が可能なETFもある

これだけセクターがあり特徴が異なるとそれぞれのセクター別に投資したいとかありますよね。

当然、それぞれのセクターの指数も存在しており、連動したETFも用意されています。今の投資環境は至れり尽くせり。詳細は別ページを設けて記載していこうと思います。

  • S&P 500 生活必需品株指数:S5CONS
  • S&P 500 ヘルスケア株指数:S5HLTH
  • S&P 500 公益株指数:S5UTIL
  • S&P 500 情報技術株指数:S5INFT
  • S&P 500 資本財株指数:S5INDU
  • S&P 500 エネルギー株指数:S5ENRS
  • S&P 500 コミュニケーションサービス株指数:S5TELS
  • S&P 500 一般消費財株指数:S5COND
  • S&P 500 金融株指数:S5FINL
  • S&P 500 素材株指数:S5MATR
  • S&P 500 不動産株指数:S5RLST

まとめ:過去のセクター別リターンを知りたければ名著「株式投資の未来」がおススメ

今回は、米国株を構成するセクター一覧を記載しました。

今後、各セクターの特徴や、投資することができるETF情報などを記載していきたいと思います。

また、セクター別の過去のリターンや特徴を知るうえでは「株式投資の未来」がおススメです。興味があれば読んでみると良いと思います。

【2019年9月】米国経済動向とPFFからの配当~米中貿易問題は暫定合意を検討か?

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はじめに

毎月恒例ですがPFFから9月分の分配金が振り込まれました。最近は米国株が力強く続伸を続けていますね。

ちなみに今年の2月の記事では、PFFの名称とベンチマークが変更したことを取り上げています。

www.good-investor.onhydech.com


経済情勢

直近では、米中の貿易協議で暫定ではありますが合意に至ったこと、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和発表をふまえて、株価が上昇しています。

S&P500は過去最高値まであと 0.5% のところまで来ています。

米中の貿易協議

9/12 にトランプ大統領が「暫定合意」を検討する考えを示していますね。勿論、包括的な解決は目指す方針ではありつつですが。

背景には、関税競争による米国経済(米国企業)への影響が無視できないレベルにきているのもあるのでしょう。自国の経済にダメージを与えるのは来年の選挙に影響を与えることになりかねません。あまり派手な動きは取りにくいでしょうね。(すでに派手か、、)

トランプ米大統領は12日、中国との貿易交渉を巡り、比較的簡単な議題に対象を絞った「暫定合意」も検討する考えを示した。ただ「むしろ全体で合意したい」とも語り、産業補助金など中国の構造問題で包括的な妥結をめざす方針も改めて強調した。貿易戦争が長期化するなか、硬軟織り交ぜてながら中国との駆け引きを続けている。

米中両政府は産業補助金や知的財産侵害など中国の構造問題を話し合ってきたが妥協点を見いだせず、5月に一度決裂した。経済への悪影響を抑えるため、中国が米国の農産品輸入を増やす代わりに関税を棚上げする一時休戦案も政権内で選択肢にあるとみられる。

トランプ氏、米中貿易協議「暫定合意」も検討 (写真=ロイター) :日本経済新聞

欧州中央銀行(ECB)の金融緩和発表

9/12 欧州中央銀行(ECB)が、預金金利を -0.4% から -0.5% と 0.1% 引き下げることを決定しました。加えて、量的緩和政策を再開して、2019年の11月から毎月200億ユーロの債権を買うプランを発表しています。

背景はとしては、ユーロ圏の経済後退が一段と進んでいるためです。英国の「合意なき離脱」や米中の貿易戦争の余波が欧州経済にも影響を与えているようです。

そういえば、利下げと言えばトランプ大統領は連邦準備理事会(FRB)へ利下げを繰り返し要求していましたね。欧州中央銀行のこの動きを踏まえて、どのような動きになるのでしょうね。通貨のパワーバランスが非常に重要になりますからねぇ。

トランプ米大統領は12日、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和措置はユーロの価値を弱め、「米国の輸出に打撃を与える」と主張し、連邦準備理事会(FRB)に行動するよう圧力を強めた。

ECBの政策発表から約30分後、トランプ大統領はツイッターへの投稿で「ECBは迅速に行動し、10ベーシスポイント(bp)利下げした。ECBは非常に強いドルに対するユーロの価値を引き下げることに尽力そして成功し、米国の輸出に打撃を与える」と反応。「FRBは手をこまねいているだけだ。FRBが金を貸りて報酬を得る一方、われわれは金利を払っている!」と批判した。

トランプ氏、ECB金融緩和は「米輸出に打撃」 FRBに圧力 - ロイター

分配金状況

※ちなみに、1月は年始ということもあり12月に2回配当がでる形になっています。PFFは毎月配当型ですのでこれで年12回の配当ですね。今年はベンチマーク変更、名前変更がありましたので今後の動きに注目していきます。

PFFの配当ですが、0.160278米ドルといつも通りの配当。

最近まで、PFFの株価が上昇中でした。直近では、大きめにPFFの基準価格は下がっています。株価が伸びている銘柄に資金が移動したのでしょう。PFFは配当重視の優先株で構成されていますからね。

  • 2019年
日付 分配金(米ドル)
2019年8月 0.160278
2019年8月 0.165310
2019年7月 0.161188
2019年6月 0.166695
2019年5月 0.171983
2019年4月 0.180425
2019年3月 0.178248
2019年2月 0.16935
合計 1.353477
平均 0.169184625
  • 2018年
日付 分配金(米ドル)
2018年12月 0.257547
2018年12月 0.156173
2018年11月 0.156483
2018年10月 0.159159
2018年9月 0.160748
2018年8月 0.176215
2018年7月 0.194044
2018年6月 0.193889
2018年5月 0.180445
2018年4月 0.165853
2018年3月 0.172386
2018年2月 0.189298
合計 2.162240
平均 0.180186

信託報酬が0.09264%と激安!SBI・バンガードが共同ファンド「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」を発表

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投資信託の運用コスト値下げ競争はより激化

はじめに

SBI証券から非常に期待できるプレスリリースがありましたね。

SBIグループとバンガードの共同ブランドファンド「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」募集開始(予定)のお知らせ

当ファンドの設定・運用は、SBIアセットマネジメント株式会社が担い、バンガードが運用するS&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指すETF「VOO(バンガード®・S&P500 ETF)」を投資対象とします。バンガードETF®商品の中でも特に高い人気を誇る、このETF・VOOを組み入れた国内籍投資信託の設定は国内初となり、また、信託報酬率も業界最低水準でご提供いたします。

SBI証券|株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA

米国のS&P500への連動を目指すバンガード社のETFであるVOOを組み入れた投資信託がリリースされるとのことです。しかも、運用手数料である信託報酬率も非常に安いので期待大ですね。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

商品名は、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」となります。「・」が多いな。。

SBI証券のプレスリリースに記載された商品情報は以下となります。

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SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 商品情報
SBI証券|株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA

実態は、米国のS&P500種株価指数への連動を目指すETF(VOO)という大人気商品へ投資可能とのことで非常に人気が出そうですね。

信託報酬が極めて安く、年0.09264%(消費税率8%の税込み)

まず、信託報酬が非常に安いのが素晴らしいですね。運用コストなので安いに越したことはないのですが、国内の追加型株式投信の中で最安とのことです。

追加型投資信託とは、いつでも購入可能な投資信託のことでオープン型投資信託とも呼ばれています。多くの投資信託は、購入時期の制限はありませんが、一部の投資信託では購入できる期間を限定している商品もあります。追加型投資信託に対し、当初募集期間のみしか購入できない投資信託のことを単位型投資信託といいます。

追加型投資信託│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券

この手の商品の手数料最安値としては、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」、ニッセイアセットマネジメントのインデックスファンドシリーズが一般的ですね。

幾つかの商品を抜粋で比較してみた表がこちらです。対象商品は米国株式と海外株式市場を対象としたものを掲載していますが、最安値を更新しているのが分かりますね。

※調べていて気が付いたのですが、2019/8/9にeMAXIS Slimが【全世界株式(除く日本)】、【全世界株式(3地域均等型)】、【全世界株式(オール・カントリー)】の信託報酬率を年率0.1296%に引き下げたみたいですね。

ファンド名 ベンチマーク 信託報酬(税込み)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) S&P500種株価指数 0.0162%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス MSCIエマージング・マーケット・インデックス 0.20412%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス 0.1296%
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) 0.1296%
ニッセイ外国株式インデックスファンド MSCIコクサイインデックス 0.107892%
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(New!) S&P500種株価指数 0.09264

最近ですと楽天証券で積み立てNISAを利用して投資をしている人も多いかと思います。「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の手数料も 0.1596% 程度ですから本当に安いですね。

余談:運用コストを徹底的に下げるeMAXIS Slim

eMAXIS Slimは非常に人気のある商品なのですが、その理由は運用コスト(信託報酬)の低さですね。

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eMAXIS Slim 運用コスト早見表(2019/8時点)

とことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム)

様々な対象に低コストで投資可能な商品がそろっています。そして、その運用コストの引き下げ方も凄まじいのです。

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業界最低水準を目指して、運用コストの継続的に見直しするeMAXIS Slim

とことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム)

まとめ

最近は、楽天証券が「eMAXIS Slim」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と積み立てNISAの対象にもできる商品群を揃えて攻めている印象が強かったのですが、ここにきてSBI証券も反撃に動いてきた感じがあります。

結構SBI証券とバンガードという組み合わせが新鮮に感じます。

信託報酬の値下げ競争が激化の一途を辿っており、今すぐに「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」へ切り替える必要があるとは思っていませんが、魅力的な選択肢が増えるのが良いことですね。

さて、eMAXISも手数料を下げるのかしら?

参考:eMAXIS Slimの運用コスト一覧表(HPに分かり易い一覧表あり)

とことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム)

参考:バンガードETFが低コストを実現できる2つの理由

バンガードETFが低コストを実現できる2つの理由

参考:低コストなインデックスファンド

信託報酬が安いと評判の投資信託5選!低コストなインデックスファンドは? | 1億人の投資術

【米国株】PFFからの配当(2019年8月分)今月は米中貿易摩擦により大きな動きあり。


はじめに

皆さん、こんにちは。梅雨も明けて暑い季節がやってきましたね。

毎月恒例ですが、PFFから8月分の分配金が振り込まれました。

ちなみに今年の2月の記事では、PFFの名称とベンチマークが変更したことを取り上げています。

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そして、7月分を記事にするの忘れていますね。今回はまとめていきましょう。前回の記事はこちら。

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経済情勢

今月はいきなり世界経済が大きく揺れましたね。アメリカと中国を発端に大きな動きがありました。

トランプ氏は5日朝のツイッターで、中国当局が為替を操作していると非難。米企業の収益や雇用、賃金、米農産品の価格に打撃を与えようとする措置で、これ以上容認できないと強調していた。

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上記動きを筆頭に、アメリカが中国製品に対しての追加関税発動の方針を示しており、大きく世界の株式市場が影響を受けました。NYダウは700ドル以上の下げを記録しています。久しぶりに大きな動きでしたね。

直近では株価は反発を示していますが、まだまだ予断を許さない状況です。

トランプ大統領は前週、3000億ドル相当の中国製品に対し10%の制裁関税を9月1日付で発動させると発表。市場では人民元相場の急落は中国による米関税措置への報復との見方も出ている。

toyokeizai.net

分配金状況

※ちなみに、1月は年始ということもあり12月に2回配当がでる形になっています。PFFは毎月配当型ですのでこれで年12回の配当ですね。今年はベンチマーク変更、名前変更がありましたので今後の動きに注目していきます。

そんな中、PFFの配当ですが、0.16531米ドルといつも通りの配当です。7月も同程度です。

  • 2019年
日付 分配金(米ドル)
2019年8月 0.165310
2019年7月 0.161188
2019年6月 0.166695
2019年5月 0.171983
2019年4月 0.180425
2019年3月 0.178248
2019年2月 0.16935
合計 1.19319
平均 0.17045
  • 2018年
日付 分配金(米ドル)
2018年12月 0.257547
2018年12月 0.156173
2018年11月 0.156483
2018年10月 0.159159
2018年9月 0.160748
2018年8月 0.176215
2018年7月 0.194044
2018年6月 0.193889
2018年5月 0.180445
2018年4月 0.165853
2018年3月 0.172386
2018年2月 0.189298
合計 2.162240
平均 0.180186