さて、昨日以下の記事を公開しました。私としては珍しくレバレッジ型の投資信託をウォッチしているという話です。
上記を踏まえてレバレッジをかけている債券の値動きが少し気になってくるわけです。特に現在は米国債券利回りが最低水準をつけており、債券価格が非常に高い状況です。
今後の利上げ時などはどうなるの?など影響が気になるので少し調べてあります。
デュレーションとは
デュレーションは金利の変化に対する債券の価格感応度を示す値になります。(要は金利が1%変化したらどの程度債券価格が変わるのか?ということ)
債券という商品は確定利回り商品です。満期まで保有するれば、あらかじめ決められた利息を加えて投資元本が返却されます。(債券ファンドだと色々と変わってきますかね)
満期に達しなくても途中解約ができますが、その際には元本を下回る可能性がありますね。この際には金利の動きにより債券価格は変動しており、その金額に従い返却されることになりますが、この金利による価格のブレをデュレーションとして表現されます。このデュレーションですが、満期までの残存期間により異なります。
例えば、長期債券(残存期間が長い債券)は金利に対する価格への感応度が大きくなります。残存期間が長い債券は、同じ金利でも多くの利息がもらえるわけです。その辻褄を合わせるために、長期債券程価格が大きく動きます。概ね以下のような動き方になるということです。
- 残存期間2年:金利1%下落 >> 債券価格が2%上昇
- 残存期間2年:金利1%上昇 >> 債券価格が2%下落
- 残存期間5年:金利1%下落 >> 債券価格が5%上昇
- 残存期間5年:金利1%上昇 >> 債券価格が5%下落
ちなみに金利が上がると価格は下がるの?という方が別途調べてみましょう。簡単に書くと以下のロジックになります。
例として、100円の価格の債券は毎年1%の利払いとします。この場合は毎年1円の利払いがある状況(1%)。ここから、金利が上昇し2円の利払いが行われる状況(2%)では、1円の利回りがである債券の魅力は低下してしまいます。(誰しも2%の債券の方が良い)結果として、その債券価格は100円を下回ることになる。
以上より、金利の動きで債券価格が変わりますので、非常に注目する必要があるということですね。(もはや債券だけでもないですが)
まとめ:結局のところ、満期まで持てない場合は金利の推移が重要
ということで、今回は金利が債券にあたえる影響に関してです。金利動向のチェックと感応度であるデュレーションの認識は重要ですね。
なお、これらの話は満期まで債券を保有できる人は関係ないです。そのまま利息を受け取り元本が返ってくるので。
ということは、投資信託などのファンドに含まれる債券は、どのように運用されているかで金利の影響を受けるかが変わるということですよね。
これは運用の仕方次第でまったく違う性質に成り得るのでは?と感じました。このあたりは引き続き調べてみようかなと思います。