はじめに
皆さん、こんにちは。突然ですが2017年とかは仮想通貨の暴騰で「億り人」という言葉が話題になりましたよね。そこでですが、日本にどの程度の富裕層がいるか気になりませんか?
今回は日本の富裕層に関する話題です。
日本人の金融資産規模に関する調査
実はこの手の調査は実施されてまして、株式会社野村総合研究所が隔年で実施している、「純金融資産保有額別の世帯数と資産規模」の調査がこれにあたります。そして、この調査の最新版が今月発表されています。隔年実施なので前回が2015年を対象とした調査で、今回は2017年の結果がまとめられています。
2015年の結果に関しては今年の初めの記事で少し触れています。
www.good-investor.onhydech.com
2018年12月29日 追記。続きの記事があります。
www.good-investor.onhydech.com
調査結果に関して
上記調査は、日本人の保有する金融資産額を以下4種類にカテゴリ分けしています。
貯金3,000万円でも実は最下層のマス層に大別されるのです。中には貯金が殆どないという方もいるでしょうから、同じマス層内でも差は結構ある気はしますね。
- 超富裕層 :純金融資産5億円以上
- 富裕層 :同1億円以上5億円未満
- 準富裕層 :同5,000万円以上1億円未満
- アッパーマス層:同3,000万円以上5,000万円未満
- マス層 :同3,000万円未満
さて、折角ですので2015年/2017年の結果を比較してみましょう。以下の表が各カテゴリ別の世帯数の割合を示しています。
分類 | 2015年 (%) | 2017年 (%) |
---|---|---|
超富裕層 | 0.14 | 0.16 (8.4万世帯) |
富裕層 | 2.16 | 2.20 (118.3万世帯) |
準富裕層 | 5.95 | 6.00 (322.2万世帯) |
アッパーマス層 | 12.87 | 13.41 (720.3万世帯) |
マス層 | 78.88 | 78.24 (4,203.1万世帯) |
具体的な数値はレポート本文を確認いただくとして簡単にまとめますと以下のような結果です。
野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計~ いずれも前回推計(2015年)から増加、今後、富裕層の次世代である「親リッチ」獲得競争が活発化 ~ | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)
- 富裕層と超富裕層の合計世帯数は2013年から増加。2015年から2017年で5万世帯も増加。
- 全国的な世帯数増加により全階層で世帯数は増加しているが、準富裕層、富裕層の多くが資産を増やして1つ上の層に移行
- 富裕層、超富裕層の資産総額は2015年から2017年で10%増加
いやはや、ハッキリとした結果ですね。景気拡大・株価上昇の流れを受けて、元々資産を持っている人が資産を大きく増やすという結果です。そして、引き続き80%の世帯がマス層に属しているということで富の偏りが見て取れますね。皆さん、3,000万円超の資産を保有していたらそれだけで上位20%ですよ!!
まとめ
というわけで統計を見れば一目瞭然。資産を持っている者が強いという事実を再認識しました。資産を作るためには、元ネタをいかにして作るかが大事ですね。私も気を引き締めていかないといけません。