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グドイベ!(Good Investor!Good Event!)なんとか準富裕層へ到達。長期目線では米国株式を中心にインデックスを積立中、中短期ではシストレの売買で資産を積み上げ、長期投資の原資を増やす作戦。仮想通貨もウォッチ中。経済的自由を達成する道半ばを楽しみながら投資に取り組んでいます。ブログ記事は興味があるもの多数につき多岐にわたります。

リスクオン・リスクオフとは何か!? なぜリスクオフ時に円高になるのか?

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「リスクオン」と「リスクオフ」相場の流れを知ろう

はじめに

毎回思うんですけど、金融系の言葉って少し特殊な用語多くないですか?

何となく雰囲気で読み取れなくはないのですが、よくよく考えると言葉の意味あっているのかなと思うことが結構ある気がします。

その言葉の1つとして「リスクオン」、「リスクオフ」という言葉。いつの間にか良く聞くようになった言葉ですが、どういう意味か皆さん知っています?

「リスクオン」とは

投資家がリスクの高い資産・商品へ投資を増やすこと、このような取引が増えている相場の状況を意味します。要は、積極的にみんながリスクを取ろうとしている状況ですね。

リスクを取ろうとしている、つまり景気回復が期待されたり金融危機が回避されたりすることにより、相場の先行きが楽観的になっていることになります。その結果、投資家はリターンを追求するためにリスクが高い資産へ資金を動かすわけです。

リスクが高い = ボラティリティ(値幅)が大きい ということですからね。

リターンを追求ということで、株式、高利回り通貨、ジャンク債、新興国株式などに資金が移動します。

「リスクオフ」とは

こちらは、「リスクオン」の反対です。リスクオフ = リスク回避 という意味になります。

リスクの低い資産・商品へ投資を増やすこと、このような取引が増えている相場の状況を意味します。要は、安全資産への資金移動が増えている状況です。いわゆるリスク回避の行動です。

景気悪化や金融引き締め、金融危機により、相場の先行きが悲観的になっていることになります。そのため、リスクが小さい(値幅変動が小さい)資産への資金移動が進みます。

例えば、国債や米ドル、日本円、金などが有名な資金移動先になりえます。

日本円はリスクオフ時に買われる

余談ですが経済ニュースを見ていると、「経済摩擦や問題が生じた際にリスク回避により日本円が買われている」という報道をよく見かけます。

つまり、日本円というのはリスク回避用の資産と世界中では考えられているわけですね。(本当は違う。その部分は後述)

円が買われると円高に動きますから、世界経済が後退すると円の動きは円高に寄っていきます。円高になると何が困るかと言うと、輸出型企業の利益が減りますよね。つまりただでさえ、業績面からの懸念でこの手の会社の株価が下がりやすいです。

加えて日本円が買われている場合は、世界的に「リスクオフ」の流れのはずです。つまり、株式市場から資金も抜けやすいということで、2重に株安への誘導が進みやすい状況と言えます。

よく、円高 = 株安 と呼ばれます。こう考えると日本の株式市場は世界経済の影響を大きく受ける環境と思えますね。

なぜ「リスクオフ」などの景気後退時に日本円は買われるのか?

これ、私は結構不思議だったんですよね。そんなに日本円って安全ですかね?と。リスクオフに買われる資産は先の説明に従うと、安全資産の側面が強いわけですからね。

で、色々と調べてみると、どうやら安全だから買われているというわけではないみたいです。

というのも、買戻しが発生するから結果として円高になるという動きのようです。

普段、機関投資家は金利が低い通貨で資金の調達をします。仕入れた通貨(今回だと円)を外貨に換えて、より利回りの高い商品へ投資をしていくのが「リスクオン」時の動きです。つまり、「リスクオン」の時は円を売って外貨に換えてるわけです。これは円を売っているわけですから円安側への動きです。

一方で、「リスクオフ」になるとこのような利回りの高い商品から資金を移動するというのは先に述べた通り。

この際には反対の動きになりますよね。資産を売って、外貨を円に戻します。これは円が買われているので、円高側への動きになります。

ちなみに、このような金利差を利用して収益を上げる手法はキャリートレードと言われます。キャリートレードの詳細に関してはこちらの記事を参考にしてください。

www.good-investor.onhydech.com

まとめ:我々個人投資家は「巨人の肩の上に乗る」しかない

このように、どのような状況になると円高になるか(なりやすいか)の仕組みを知っておくのは非常に重要なことだと感じます。

結局のところ、我々個人投資家の資金力はたかが知れていますし、相場を作っているのは機関投資家であり、B2Bの実業による取引です。

我々は彼らの作った相場の流れに身を任せるしかないのは資金規模の違いから明らかです。

大きな資金の流れ、その仕組みを理解して投資をしていくのが重要な理由ですね。