はじめに
皆さん、こんにちは。今日は日経新聞さんの記事を見た感想です。米国大手IT企業に日本の優秀な技術者が引き抜かれていることに関してです。
GAFA(ガーファ)
ヘッドラインにもあるGAFAに関してはじめに触れておきましょう。ご存知の方も多いかもしれませんが、米国最大手IT企業群の頭文字です。
- G:Google
- A:Apple
- F:Facebook
- A: Amazon
ちなみにGAFAみたいな企業群をまとめた呼び方は他にもあります。
例えばGAFMA。新しく加わった"M"ですが、Microsoftを意味しています。
他にはFAAA。これはアメリカの投資家ジム・クレイマー氏が2016年に今後注目したい成長企業群として挙げたものです。構成される企業は以下となります。
- F:Facebook
- A:Alibaba
- A:Amazon
- A:Alphabet ※Google Inc.及びグループ企業の持株会社
どの企業も米国の株式時価総額TOP10に名を連ねる企業ですね。
記事の内容
さて、記事の内容に戻りましょう。本記事は、NTT持ち株会社の澤田純社長へのインタビューになっています。インタビューの中で以下の発言に目がとまりました。
研究開発の人材は、35歳になるまでに3割がGAFAなどに引き抜かれてしまう。19年度から、AIなどの研究者の賃金を引き上げたい
中々衝撃的な数字ではないでしょうか。一方で、私は"まぁそうだろうな"という感じです。私も日系のIT企業にいますが、GAFAに限らず外国の企業へ転職されていく方は多いです。特に優秀な人材に限って転職されますね。
日系企業の給与体系は年功序列です。特に若いうちは実績や成果に左右されることはありません。優秀な人材であれば、より高い報酬を得られる・評価される場所で働きたいというのはその通りだと思います。
高給になれば引き留められるか?
さて、報酬額が海外企業相当になった際に引き留められるのでしょうか。
私は一定の効果はあるとは思いつつも、引き続き転職される方はある程度の割合でいるだろうなと思っています。そう考える理由は、エンジニアや技術者が憧れるような職場を提供できていないと考えるからです。
エンジニアの方って"この人と働きたい"とか結構あります。有名なエンジニアと共に仕事したいという思いから、GoogleやAmazonに流れる方は多いかと思います。知識欲の塊のような人種ですから、当然優秀なエンジニアが集まる場所で働きたいと思います。
また、エンジニアの働きやすさも大事です。米国のIT企業は当然エンジニア中心の会社ですから、エンジニアが働きやすい環境を整備することの大事さを良く分かっています。一方で、日系のIT企業ではエンジニアはあまり大事にされません。管理職やマネージャーが優遇されるためです。それでは、エンジニアは会社に残らないと思います。
まとめ
ということで、今日この記事が目に留まりましたので触れてみることにしました。エンジニアの報酬を増やすという判断は素晴らしいことだと思います。ですが、恐らくそれだけでは足りないのかなと思ったというところです。