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グドイベ!(Good Investor!Good Event!)なんとか準富裕層へ到達。長期目線では米国株式を中心にインデックスを積立中、中短期ではシストレの売買で資産を積み上げ、長期投資の原資を増やす作戦。仮想通貨もウォッチ中。経済的自由を達成する道半ばを楽しみながら投資に取り組んでいます。ブログ記事は興味があるもの多数につき多岐にわたります。

富裕層?億り人? って結局どのくらいいるのか? ~HNWI:World Wealth Report 2018を見てみよう~

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世界の富はどこに?

はじめに

なんと、2018年の11月に下書きで書きかけのままの記事を見つけました。。ということで折角なのでこのタイミングでアップロードです。

以前、以下の記事を書いているのですが、皆さん結局のところ正解に富裕層がどの程度いるのか気になりませんか?

www.good-investor.onhydech.com

上記記事は、私が準富裕層になった際の感想と日本人がどの程度お金を持っているのかに関して触れたものです。株式会社野村総合研究所(以下、NRI)の2016年の調査で具体的な数値が出ています。興味ある方は見てみてください。

一方で、近年日本人の富裕層が増えているとか、アジアの富裕層が増えているという話を良く聞きます。また、仮想通貨により億り人というワードや、HNWIというワードを見た方もいるかと思います。ということで最近の動向を探ってみましょう。

まぁ、アップロードし忘れて1年前の記事ですが。。

HNWIとは

さてさて、まずはHNWIというあまり聞き慣れないワードに触れておきましょう。

前回の記事では、NRIが定義した富裕層や準富裕層の条件を用いて日本人の富裕層の割合を見ていました。富裕層の定義は他にも色々あります。そのもう一つの定義が"HNWI"です。HNWIは、 High-Net-Worth Individualの略で、100万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯と定義されています。

このHNWIですが、キャップジェミニ(Capgemini)というフランスの会社が自社のレポートである、「World Wealth Report」で定義しているものです。

キャップジェミニはフランスに本拠地を持つコンサルティング企業です。NRIのレポートが日本のみを対象にしているのに対して、キャップジェミニのWorld Wealth Reportは全世界を対象に富裕層の資産を調査しています。世界中の富がどのように変化しているのかを追うことができるので、大変興味深いレポートですね。

World Wealth Report 2018 の内容について

非常にタイムリーなことに、World Wealth Report の最新版が2018年の夏に発表されていました。さっそく見ていきましょう。

www.worldwealthreport.com
※レポートが配信されている大本のサイトはこちらです。

レポートで述べられている内容で、ポイントを箇条書きすると以下になるかと思います。

  • 世界経済の成長により、個人富裕層(HNWI)の資産が70兆米ドルを上回った
  • 6年連続で個人富裕層(HNWI)の資産は増加。増加率は、10.6%
  • 個人富裕層(HNWI)の資産増加速度は、2011年に次ぐ速度
  • 北米・欧州・アジア太平洋地域で富の増加が顕著
  • ウエルス・マネージメントや、仮想通貨への関心が高まる

それでは、いつくかのトピックを見ていきましょう。

北米・欧州・アジア太平洋地域で富の増加が顕著

資産増加が見られる地域ですがより詳細に見ていくと、資産増加率の70%程度は北米・アジア太平洋地域とのことです。特にアジア太平洋地域の勢いが強く、HNWI人口成長率、資産増加率が全地域中最大となっています。アジア太平洋地域のHNWI人口の割合は、全世界の34.1%。資産の割合でも30.84%を占めるに至っています。

特に最大の成長を記録したのが、インドです。HNWI人口の成長率が20%、資産増加率も21%です。インドの発展素晴らしいですね。

6年連続で個人富裕層(HNWI)の資産は増加、個人富裕層(HNWI)の資産が70兆米ドルを上回った

個人富裕層の資産が増加した地域も、先に記載の通り太平洋地域や北米が中心になりました。新規の個人富裕層は120万人に及ぶとのこと。

2017年時点で、米国・日本・ドイツ・中国で世界の個人富裕層人口の61%を占めており、新しく加わった新個人富裕層を含めて、62%を占めるに至るとのことです。世界200ヵ国ある中で、4ヵ国で過半数を占めるということですね。

ウエルス・マネージメントへの関心が高まる

ウエルス・マネジメント(Wealth Management)とは、欧米等では割と馴染みがあるようなのですが、個人の財産をマネジメントしていくサービスを指します。元々は、富裕層向けに欧米で実施されたサービスですが、個人投資家なども対象として、今後のファイナンシャルプランニングを手伝うサービスとして広まりを見せているようです。

旧来の超?富裕層だけでなく、新しい個人富裕層へのアプローチはこの手のサービスを提供する企業にとっては追い風でしょうね。

仮想通貨への関心が高まる

2018年の記事なので少々古いのですが、やはり2017年から2018年にかけて仮想通貨への関心が高まったのは事実でしょう。

一方で、個人富裕層の多くが、「関心が高い」、「幾分興味がある」という回答が過半数を占めており、仮想通貨への投資は慎重になっています。

まぁ、すでに富裕層になられた方からすると、仮想通貨のボラティリティに関してはリスクが大きいと思うのは当然ですね。持たざる者が新たな資産を気付くチャンスが仮想通貨にはありますが、ある程度大きい資産をもつ富裕層は減らさないというのがより大事なポイントになります。

まとめ

少々前の記事でしたが、折角なのでアップロードしておきました。

もう少ししたら2019年のレポートが出るかもしれませんね。