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なんとか準富裕層へ到達。長期目線では高配当米国株式を中心に積立中、中短期ではシストレの売買で資産を積み上げ、長期投資の原資を増やす作戦。仮想通貨もウォッチ中。経済的自由を達成する道半ばを楽しみながら投資に取り組んでいます。ブログ記事は興味があるもの多数につき多岐にわたります。

相場における人の恐怖という感情をトレード可能にするVIX指数(米国VI)の特性について

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恐怖指数と言われるVIX指数とは

はじめに

少し前から一部の人の間では、VIX指数のトレードが流行っているような気がします。

実際に私もVIX指数取引を実施して、良い収益を上げることができているのですが、実際問題VIX指数って何だろうと思うことありませんか? 説明されればまぁ一定の理解はできるような気もするのですが、なかなか表面的な知識だけを持ってしまっていたので少し調べてみた記録になります。

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VIX指数の取引やトレード方法に関してはネットで検索するば多くの情報が出てきますので、その手の情報はそちらに譲ります。(実際、非常に分かり易くて参考になるブログが多いです)

ということで、この記事ではそもそもVIX指数とは何か、我々はなにをトレードしており、気を付けるべきことは何かに関して考えてみたいと思っています。

VIX指数(恐怖指数)とは何か?

恐怖指数とも呼ばれるVIX指数は、CBOE(シカゴ・オプション取引所)がS&P500の株価指数オプションを基に算出した値で、マーケットが期待する短期的なボラティリティを示す値と呼ばれます。

もう少しかみ砕くと、数値が高いほど投資家は相場の将来に不透明感、不安感を持っているとされており、米国市場が暴落した際にはVIX指数が急上昇します。米国市場のボラティリティ(値動き)が増加すれば、相場が不安定になっておりリスクが大きくなっている状況ですから、投資家にとっては恐怖感や不安感が増加します。この際にVIX指数が反応して上昇するということです。

我々は何をトレードしているのか?

興味深い点としては、ボラティリティと言っても米国市場が上昇している際にはVIX指数は特に変動しないということです。下落への動きにのみ反応するということで、ここがVIX指数が恐怖指数と呼ばれている理由です。

つまり、VIX指数とは、投資家・投機家という人の感情(特に、恐怖に関する)をトレードする機会を提供するということです。

これはすごく興味深いですね。人の感情を取引できるというとちょっとワクワクしてきませんか?(中二病か?)

投資家が楽観的になっている場合は、VIX指数が下落して買い場。投資家が悲観的になる場合は、VIX指数が上昇して売り場になるわけですね。

基本的に10~20の数値を推移するのが一般的です。20を超えてくると、不安感が高くなっている状態を示しています。以下のグラフが過去のVIX指数の値動きを示していますが、普段は10~20の数値に推移しているのが分かるかと思います。ここがベースです。一方で、2008年から2009年にかけての上昇は凄まじいものがあります。リーマンショックです。50程度までは度々上昇しているタイミングがありますが、90というのは過去にもリーマンショックが唯一です。(VIX指数ができたのは1993年なのでそれ以降から現在までにおいてです)

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VIX指数の値動き

リーマンショックは規格外かもしれませんが、30~50の高値を示した際に売りを入れて、10~20台で買い戻すというのが一般的なVIX指数トレードのやり方かと思いますが、こう考えると理解できるかと思います。それ以上に吹き飛ぶリスクもありますが可能性としては低く、いずれは10~20の平常時へ回帰していく性質があるわけですからロスカットされずに耐えられれば勝てるわけですね。

当たり前だが配当や金利はない

株や債券と違い、VIX指数に投資しても配当や金利はありません。

コモディティとも違いますから、原資産への裏付けや所有権もありません。

先に記載した通りに、VIXの価値は人の感情や感覚をトレードするというのが興味深いところです。

そう考えるときわめて投機的だとは思います。人の感情なんてすぐに変わりますし、原資産の裏付けや所有権もありません。

そして人の心理的にも、利益が出ている状態と含み損が出ている状態の感じ方は対等ではありません。損している時の方がはるかに大きな心理的ストレスがかかるのは投資をした方はわかるかと思います。VIX指数が下落、暴落時に大きく動くというのは良く出来ています。人の感じ方も利益方向、含み損方向ともに対等ではないのですから。(含み損時の方がストレスは大きい)

相場において、下落時の動きは上昇よりも3倍は早いともいわれます。つまりVIX指数の動きも早い。ここは本当に理解しておく必要があります。

VIX指数は時間による減価が大きいのに注意(GMOクリック証券の米国VIでいうと、価格調整額)

そう考えると事前に安定相場時にVIX指数を買いで仕込んでおいて、暴落を待つと簡単に利益が得られそうな気がしませんか。VIX指数の価格下限には限りがあるのはチャートを見ればわかる限りです。暴落の度合いは限度が無いかもしれませんが、相場の平穏具合は限度はあるでしょうし。

しかし、VIX指数ではこれは中々難しいのです。理由は、時間とともに価値が低下していくためです。このあたりの仕組みはちょうど以下の記事が説明に適しているかと思います。まとめると、コンタンゴ(順ザヤ)により価格が下落していくのです。

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しかし、商品ではないのにコンタンゴがあるというのも少し奇妙だと思いませんか?(私は最初そう思いました)

商品を扱う先物取引では、期限が長い商品ほど長期で保管コストが必要になるので価格が高くなり乗り換え時にコストがかかるのは良く分かります。一方で、VIXは人の感情をトレードするため保管コストなどありません。

これに関して少し調べたところ、VIX先物のコンタンゴは人の感情や不確実性がもとになっているとのことでした。不確実性に関しては、遠い未来よりも近い未来の方が少なくなるため直近期日の商品の方が安くなるということのようです。 実際、VIX指数の計算式も、「ボラティリティの平均値の期待値」として解釈をされているようです。

ということで、特性としては常に買いポジションを保有しておく状況はあまり適切ということではないですね。

日本でVIX指数を取引している方の多くはGMOクリック証券の「米国VI」をトレードしていると思いますが、米国VIに関しては価格調整額というのがあります。状況(コンタンゴか否か)にもよりますが、通常買い手は価格調整額を支払う必要があります。

このあたりの価格調整額に関してはGMOクリック証券さんもHPにて説明してくれています。

GMOクリック証券 - 3種類の調整額 | はじめてのCFD | CFD | サービス一覧

まとめ

本日は、人の感情、恐怖をトレードできるVIX指数に関してでした。

非常に面白い商品だと思いますが、結構怖い商品だとも思います。改めてしっかりとした理解と規律を持ったトレードが必要かなと思ったところです。

お勧め書籍:先物市場の高勝率トレード

中々、日本語の書籍でこのようなしっかりとした本はないかと思います。少しですが、VIX指数に関しても記載がありますので興味のある方はどうでしょうか。