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グドイベ!(Good Investor!Good Event!)なんとか準富裕層へ到達。長期目線では米国株式を中心にインデックスを積立中、中短期ではシストレの売買で資産を積み上げ、長期投資の原資を増やす作戦。仮想通貨もウォッチ中。経済的自由を達成する道半ばを楽しみながら投資に取り組んでいます。ブログ記事は興味があるもの多数につき多岐にわたります。

人気の米国株に投資する前に米国株を構成するセクター(GICS)に関して知っておこう。

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米国株を構成する11のセクターについて

最近は米国株への投資が非常に人気がありますね。それもそのはず、米国の代表的な株価指数S&P500の推移がこちらになります。

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直近5年間のS&P500の株価

うん。そりゃ買うわ。

ということで力強く高値を更新している米国株です。ここ数年、そろそろ下がるぞと言われ続けていますが続伸中です。

とはいえ、色々言われていますがまだまだ力強く高値更新をしている米国株式市場。そこに投資したい方も多いかと思います。そのような方向けに、米国株を構成するセクター情報をまとめておきます。それぞれのセクターごとに特色がありますからね。

なぜ米国株のセクターを知っておくべきなのか

なぜセクターが重要かというと、セクターごとに値動きの特徴がある点、ETFなどのファンドに組み込まれる際には、セクター別の割合などが考慮されるためです。個別銘柄として買うにしても、株式は相場全体の影響をどうしても受けます。その際に、セクター全体の値動きの特徴を知っておくのは良いことです。

GICS:世界産業分類基準(Global Industry Classification Standard)について

米国株を構成するセクターを説明する前に、GICSを取り上げます。

GICSとは、米国の格付機関スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)と金融グループのモルガン・スタンレー(MSCI)が作成した産業分類になり、世界産業分類基準と呼ばれています。

GICSは11のセクターに産業を分類しています。なお、さらに各セクターを細かく分類するグループもありますが今回は割愛します。

ちなみに定期的な見直しがされており、2018年9月に近年では最大の変更がありました。従来の「電気通信サービス」を「通信サービス」に名称変更したのですが、元々、「情報技術」や「一般消費財」にカテゴライズされていたファイスブックやグーグル(アルファベット)が「通信サービス」へ組み込まれることになりました。近年のネット産業の拡大を反映したかたちですね。

米株セクター再編、混乱みられず 新設の通信サービスは小幅高 - ロイター

米国株は11のセクターから構成

では、いよいよ米国株を構成するセクターを見ていきましょう。先に記載した通り、実態はGICSの分類に従ったものになります。

No. 業種名 セクター名 特徴
1 生活必需品 Consumer Staples 食品・飲料・日用品・タバコ産業を含みます。不況時も人々の生活に必須となるものが多いため、景気後退期にも強いのが特徴。代表的な銘柄はコカ・コーラやフィリップモリス。
2 ヘルスケア Health Care 医薬品や医療機器を開発する企業を含みます。人口増加、高齢化にともない医療費は増加傾向となっており成長を続けるセクター。シーゲル教授の書籍「株式投資の未来」では、1957年~2003年までのリターンで最高のパフォーマンスを示したセクターと記載されている。代表的な銘柄はジョンソン・エンド・ジョンソン やフェザー。
3 公共事業 Utilities 電気・水道・ガスなどインフラ系を含みます。全て必須となるサービスであり、低リスク・高配当な特徴があるが成長率は低め。代表的な銘柄にデューク・エナジーやサザン・カンパニー。
4 情報技術 Information Technology いわゆるハイテク株。米国の時価総額上位には数多くの情報技術セクターの企業が含まれています。景気動向に敏感に反応するセクターです。代表的な銘柄に、マイクロソフトやアップル。
5 資本財 Industrials 主に企業向けに製造・販売・商業を行う企業を含みます。工場で使われる機械設備、原料などにあたります。取引先の企業活動に大きく影響を受ける景気動向に敏感に反応するセクターです。代表的な銘柄に、スリーエムやボーイング。
6 エネルギー Energy 現状、原油株です。基本的に原油価格に株価が左右されるセクターです。配当が高い企業が多く、高配当銘柄を多く持ちます。代表的な銘柄に、エクソンモービル。
7 コミュニケーション・サービス Communication Services 2018年に大編成があったセクター。なんとGoogleとファイスブックで過半数を占めます。また、一般消費財セクターからウォルトディズニーとネットフリックスが移籍。引き続き、AT&T、ベライゾンはこのセクターに含まれます。
8 一般消費財 Consumer Discretionary 我々に非常に馴染み深い企業が多いセクター。一方で消費者景気に依存するため、安定というのは難しいセクターでもあります。代表的な銘柄に、アマゾン、ナイキ、マクドナルド。
9 金融 Financials 銀行、投資事業、保険業などを含むセクター。景気状況や金利動向に反応するセクターです。代表的な銘柄に、バークシャー・ハサウェイやJPモルガン。
10 素材 Materials 製品製造に欠かせない材料を製造・開発する企業が含まれるセクター。化学や鉱物系メーカーが中心になります。非常に競争が激しく安定的な業績をあげるのが難しい業種です。代表的な銘柄に、デュポン。
11 不動産 Real Estate 土地や物件の開発、売買を扱う企業を含むセクター。不動産を扱う以上、景気や物価、金利変動などの影響を受けやすいセクターです。REITも本セクターになります。代表的な銘柄に、サイモン・プロパティ・グループ。

セクター別の指数が存在しており、セクターごとへの投資が可能なETFもある

これだけセクターがあり特徴が異なるとそれぞれのセクター別に投資したいとかありますよね。

当然、それぞれのセクターの指数も存在しており、連動したETFも用意されています。今の投資環境は至れり尽くせり。詳細は別ページを設けて記載していこうと思います。

  • S&P 500 生活必需品株指数:S5CONS
  • S&P 500 ヘルスケア株指数:S5HLTH
  • S&P 500 公益株指数:S5UTIL
  • S&P 500 情報技術株指数:S5INFT
  • S&P 500 資本財株指数:S5INDU
  • S&P 500 エネルギー株指数:S5ENRS
  • S&P 500 コミュニケーションサービス株指数:S5TELS
  • S&P 500 一般消費財株指数:S5COND
  • S&P 500 金融株指数:S5FINL
  • S&P 500 素材株指数:S5MATR
  • S&P 500 不動産株指数:S5RLST

まとめ:過去のセクター別リターンを知りたければ名著「株式投資の未来」がおススメ

今回は、米国株を構成するセクター一覧を記載しました。

今後、各セクターの特徴や、投資することができるETF情報などを記載していきたいと思います。

また、セクター別の過去のリターンや特徴を知るうえでは「株式投資の未来」がおススメです。興味があれば読んでみると良いと思います。