はじめに
皆さん、こんにちは。
しばらく手を出したいと考えていた投資商品がありまして調査を開始しました。今回はその内容を残すための記事です。
今回は、株価指数証拠金取引を新たに始めようか考えています。日本では、くりっく株365やCFD等と呼ばれる類のものです。では始めて行きましょう。
株価指数証拠金取引
株価指数
まず、株価指数とは国内外の取引所全体の銘柄や銘柄群の株価の動きを示すものです。
指数ということである時点の価格を基準としてスタートし、増減を時系列で追うことが可能になるものです。
これにより長期間にわたって対象の価格の変化を評価することができるようになります。尚、指数といいつつも単純に銘柄群の平均株価などで表し、完全な指数ではないものも含めて株価指数と呼ばれたりもしますね。
代表的なものでいえば、ご存知、日経平均(日経225)やTOPIX(東証株価指数)、NYダウなどが該当します。
証拠金取引
ということで、上記で記載した株価指数をFXのような証拠金取引できるサービスがあります。日本では、株式会社東京金融取引所が運営しているサービスがまさに該当し、クリック株365と言います。他にも店頭CFDというものもあります。この違いは後述しますね。
証拠金取引ということで少額から取引が可能ですし、証拠金を担保にレバレッジを効かせた取引も可能となります。また、保有期間は配当も受け取ることが可能です。
他の証拠金取引の特徴としては、決済期限がないことでしょうか。先物取引などは3ヶ月など保有できる期間が決まっていますが、CFDではありません。長期に渡っての保有も可能です。これにより、長期に渡って配当を受けることも可能ですね。レバレッジが効くので配当もその分増やすことができるのも特徴です。
2019/06/16 Update くりっく株365 現行商品の上場廃止と新商品上場
2019年5月24日にくりっく株365に関する大きなニュースがありました。
内容は、現行の上場商品を廃止して新商品に変更するというものです。
これによる変化点で大きいのが取引期限の制限です。従来は、無期限で商品を保有することが可能でしたが、この制度変更により1年に1度決済する必要が生まれます。
配当ねらいで取引をしている人にとっては、1年に1度決済をすることで税金の支払い等も発生することになりますね。改悪といっても良い内容だと思います。
後述します取引所CFDに関しては、このような決済期限はありません。
くりっく株365と店頭CFDの違いは?
株価指数を取引対象とした証拠金取引には、大きく2種類あります。
一つ目は、東京金融取引所の「くりっく株365」(取引所取引)というもの、もう一方が、店頭取引(相対取引)と呼ばれています。一般的にCFDと呼ばれているものは店頭取引の方です。
取引所CFDであるくりっく株365
くりっく株365である取引所取引というのは、マーケットメイク方式により価格が提供されます。これは、複数の金融機関からの価格を受け、その中から投資家に最も有利な価格を提供する取引所の仕組みです。その取引所こそ、東京金融取引所であり、先に紹介しました「くりっく株365」という愛称で呼ばれている取引になります。
店頭CFD
こちらはCFDを提供している会社が、参照している市場の価格を元に提示する価格を決めています。
我々投資家はその価格に納得できるのであれば、その値段で自由に売買をすることが可能です。
あくまでCFDを提供している会社が価格を提示しているので、証券会社独自のレートとなります。
有名どころでは、GMOクリック証券ですね。内容を見るに、店頭CFDの方が手数料が安いです。くりっく株365の改悪(2019年5月)がありましたので、今でしたら迷わず店頭CFDであるGMOクリック証券を選びます。
以上が簡単な、取引所CFD(くりっく株365)と店頭CFDの説明でした。
以下に、簡単な比較表を載せておきました。これ以上の細かい仕様の違いに関してはくりっく株365のサイトを確認頂くのが良いかと思います。
取引所CFD(クリック株365) | 店頭CFD | |
---|---|---|
取扱銘柄数 | 株価指数:4種類 | 株価指数ほか、多数の商品銘柄の取引が可能 |
取引時間 | ほぼ24時間(土日・元旦を除く) | 商品により異なる |
レバレッジ | 25倍程度 | 商品によるが5~20倍 |
手数料 | 売買手数料+スプレッド | スプレッド |
為替影響 | 影響なし | 影響あり |
くりっく株365
それでは今回の記事ではくりっく株365を少し覗くところまでやりましょう。
くりっく株365で取引できる商品を見ておきます。
くりっく株365で扱っている商品は下記の通りです。世界の有名な取引市場に対する指数を売買できることが分かるかと思います。
- 日経225証拠金取引(日本)
- FTSE100証拠金取引(イギリス)
- DAX®証拠金取引(ドイツ)
- NYダウ証拠金取引(アメリカ)
その他の特徴(建玉数量)
くりっく株365で非常に面白いなと思ったのですが、東京金融取引所は日経平均系の株価指数証拠金取引の売買別建玉数量を毎週火・金に公表しているのです。これにより市場の参加者がどのようなポジションを保有しているのかを知ることができます。
これにより全体傾向として、買いが強いのか、売りが強いのかを知ることもできる面白い心理戦や戦術が組めそうな気がします。(当然、相手も考えてきますけどね。)
まとめ
本日はここまでです。まずは、株価指数証拠金取引の概要と日本で展開されているサービスに関してまとめました。今後、投資するにあたってもう少し細かい調査をしていきたいと思います。
次回以降は、各指数の詳細を見ていきましょう。