はじめに
今回は私が保有している唯一の債券ETFである、「バンガード・米国トータル債券市場ETF」を紹介します。ティッカーシンボルは「BND」です。
ちょうど先日に分配金が振り込まれましたばかりです。
前回は、債券ETFではなく米国株ETF(iシェアーズ米国優先株式ETF)を紹介しました。株式投資へ興味がある方はこちらをどうぞ。
債券ということもありキャピタルゲインではなくインカムゲイン(配当)を重視する銘柄ですね。2019年10月時点の直近配当利回りは2.52%です。※昨年は2.9%でしたので利回りが低下しました。
「バンガード・米国トータル債券市場ETF」通称、BNDとは
BNDはバンガード社から提供されているETFです。本ETFの目的は「米国投資適格債券市場全体へ投資をすること」となります。
投資適格債券とは?
債券にはその銘柄の信頼性を示すための格付けがされます。
例えば、債券の発行元の信用がなく債務不履行になり資金を回収できなくなるケースも可能性としてはあるわけです。逆に信用度が高く安全な債券もあります。商品に付けられた格付けを見ることで、このリスクを測ることができるのです。
この格付けを行う会社としては、S&P社や、ムーディーズ社などが有名ですね。S&P社でBBB以上、ムーディーズ社でBaa以上の債権が投資適格債券と呼ばれます。これらの商品は債務不履行の可能性が低く安全に投資できる債券であるということですが、その分金利も低いという特徴がありますね。一方で上記格付けに満たない債券は、投機的格付債券や、ハイイールド債、ジャンク債を言われます。これらはリスクが高い分利回りも高い特徴があります。
より詳しく、格付け会社であるS&P社、ムーディーズ社に関して知りたい方はこちらをどうぞ。
特徴
上記に記載したようにBNDは投資適格債券への投資を可能とします。加えて、短期から長期までの債権が含まれているのも特徴です。この結果、非常に安定した安全志向なETFとなっています。特に半分以上が政府系の債券です。非常に安心感があります。
こちらが10年間の価格推移のグラフです。2007年から始まった歴史のある商品ですが、価格が非常に安定しているのが分かると思います。これであれば安心して保有することができますね。利回りも3%近くありますので、配当収益目的に長期保有は良い判断かと思います。
分配金は毎月配当! 利回りは利上げ次第
米国株ETFを保有していると3ヶ月に一度分配金が出るのですが、BNDは毎月配当があります。投資資金が大きい方は年金的な使い方も可能かなと思います。
利回りも2~3%で推移しています。この部分は米国の金利事情に影響を受ける部分ですね。以前、米国のイールドカーブ懸念のニュースが出ていたかと思います。そう考えると短期では利回りが上がるかもしれません。
イールドカーブは景気後退を示すといわれる兆候のひとつです。詳しく知りたい方はこちら。
BNDの基礎情報
もう少し細かい商品の情報はバンガード社の公式サイトで閲覧ができます。
流動性や規模も申し分ありませんね。いつでも買って、売ることができます。こう考えると株下落局面はBNDで配当を貰いながら待機し、チャンスが来たらBNDを売却して株へ資金を移動という方法もありかと思います。
まとめ:株式と債券どちらへ投資するべきか
本日は通称 BND、「バンガード・米国トータル債券市場ETF」のご紹介でした。
前回のPFF同様にインカムゲイン狙いの方にはお勧めできる銘柄かと思います。
実は毎回債券の比率には悩むことが多いのが本音です。まだ若い私としては大きくリスクを取れますし、何より時間があるため時間の経過に伴う株式のリターンが魅力的に映るからです。このあたりは別の記事で色々と考えてみたいと思います。